学名:Kalanchoe pinnata
別名:トウロウソウ(灯籠草),ハカラメ(葉から芽)
植物園をご覧いただいたかたからいろいろなお問い合わせをいただくことがありますが,この植物との出会いはちょっとうれしい出会いでした。そのいきさつはまた別のお話。
トウロウソウ(灯籠草)ともセイロンベンケイソウともいうそうですが,この植物の性質を表す最も適切な呼び名としては「はからめ(葉から芽)」でしょうか。写真に写っている楕円形の葉の周りに,くびれた黒っぽい箇所があります。ここに不定芽(小さな芽)がつきます(シコロベンケイ(錣弁慶)というのも同じように不定芽がつきます)。葉を水を入れた皿に浸けておいたり,土の植えに寝かせておくと,子どもの芽がでてきて,やがては一人前の植物体になるというわけです(下の写真)。
熱帯原産で,日本では西南諸島,小笠原諸島に帰化しています。冬から早春にかけて鐘型の花をつけます。セイロンベンケイ属に属するので,同じベンケイソウ科のカランコエ(カランコエ属)と感じが似ていますね。
Mar 25, 1999
秋田の夏祭りの竿灯のような感じの花序ができ,トウロウソウという別名が実感できました。薄緑色の筒状のものは萼でしょうか。その中から 4 弁の赤褐色の花が覗いています。
Feb 11, 2000
“葉から芽が出る”ということについて,百聞は一見にしかず。
Mar 20, 1998