ハルジオン(春紫苑)  キク科  Last modified: May 06, 2003

photo  学名:Erigeron philadelphicus
 別名:ハルジョオン(春女苑),ハルシオン(春紫苑)
 花期:春

 春の雑草としてそこらじゅうに見られます。たくさんあるといかにも雑草という感じですが,一つをじっくりみるとなかなかのものです。うすいピンク色のものもありますが,変種でしょうか?
 ハルジョオンは牧野富太郎の命名で,春に咲く紫苑(しおん)という意味です。シオン(紫苑)は夏の終わり頃に咲く“紫色”の花です。ハルシオンと読むこともあるようです(薬品の“ハルシオン”と間違わないでくださいね>医療関係の方(^_^;))。ハルジョオンはヒメジョオンに対比して呼ばれることがあるようです。こちらは“姫女苑”なので,“ジョ”なのです。
 少し前にさだまさしの歌に「はるじょおん」というのがありましたが,いつかさだ自身がその歌のタイトルを「はるじょん」と言っていたのを聞いて,二重に「おいおい」と思いました(^_^;)
 また,yuming(松任谷由美)の歌に「ハルジョオン・ヒメジョオン」というのがあるようですが,歌詞の中にはヒメジョオンしか登場していないようです。
 ハルジオンとヒメジョオンはよく似ていますが,春紫苑はつぼみのときに下を向いているのに対して,ヒメジョオンは上を向いていることで見分けられます。

 Apr 18, 1998

photo  花の色は白やピンクがかったものもあります。

 Apr 12, 1998

photo  Apr 17, 1999

photo  May 08, 2001

photo  ハルジオンの特徴として,花が咲く頃にも根生葉(地面の近くの葉)が残っていることが挙げられます。

 Apr 17, 2002

photo  茎が中空というのも特徴です。右上はつぼみの 1 センチくらい下,それから順番に2センチおきくらいに輪切りにして並べたものです。つぼみの下あたりの茎は中空でないので,ピンと伸びていられないのです。

 Apr 17, 2002


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