ココヤシ(ココ椰子)  ヤシ科  Last modified: May 16, 2002

photo  学名:Cocos nucifera

 高さが 10 〜 20 メートルにもなる大型のヤシですが,園芸店などで写真のような状態のものが売られていることがあります。極端な場合には鉢植えにせず,ヤシの実から芽が出た状態のまま売られていることもあります。
 果実の中の果実水(ココナッツミルク)は飲料用になります。果実から採りだした胚乳を乾燥させたものはコプラと呼ばれヤシ油がとれます。ヤシ油は食用油やマーガリンの原料になります。果肉を細く紐(ひも)状にして乾かしたものがココナッツで,カレー料理や菓子の材料になります。また,果実の繊維はロープやマットの材料とされます。ヤシの殻を焼くと良質の木炭になり,単に燃料としてだけではなく,その吸着作用を利用した脱臭剤や濾過剤になります(ヤシ殻活性炭ですね)。このようにココヤシは熱帯地方の人たちにとってのみならず,非常に有用なヤシです。
 Coco というのはポルトガル語で「サル」のことで,種子の核の模様(孔)がサルの顔に似ているということです。

 Sep 30, 1999

photo  少し大きくなったものです。

 Feb 11, 2000

photo  実が展示されていました。別の機会に,ぐんまフラワーパークでこれくらいの青いやつからココナッツジュースを作って飲ませてくれる(500円)店が出ていたけど,飲んでみれば良かったかな。

 Apr 29, 2001


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