meta-analysis とは何か     Last modified: May 16, 2002

  1. meta-analysis とは Glass(1976) が作った言葉で,「研究の統合と研究の評価を行うもの」である。

    primary analysis
    元の研究(データ収集,データ処理,結果の公表からなる)
    secondary analysis
    別の研究者による原データの再分析
    meta-analysis
    複数の研究結果から,原データではなく平均値や標準偏差などから,要約統計量を引き出す

  2. meta-analysis は,統計学的有意性を問題にするのではなく,effect size に焦点を置く。

    effect size
    処理群と対照群の差を標準化したものである(Cohen(1977))

  3. effect size に影響を与える様々な要因を明らかにする。

    例えば男女で effect size が異なるなら,gender は moderator であると認識される。
    母集団の種類,年齢,出版・公表のソース,年代,治療法,研究の技術上の質などが moderator になりうる。

  4. quantitative review,study synthesis,research integration 等の用語を用いるものもあるが meta-analysis というのがもっとも広く使われるようになっている。

  5. 対象

    probabilities effect sizes
    meta-analytic comparisons データのばらつきの検討 左に同じ
    meta-analytic combinations 検定結果の統合 effect size の統合


参考文献

  1. Glass, G. V. (1976). Primary, secondary and meta-analysis of research.
    Educational Researcher, 10, 3-8.

  2. Cohen, J. (1977). Statistical power analysis for the behavioral sciences.
    New York: Academic Press.


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