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宿題や試験問題の解答,レポートの解法についての質問は,予告なく削除します。
ただし,ヒントを求めるような場合には回答する場合もあります。

質問の仕方

以下の架空の質問を見てください。

投稿のタイトル: 教えてください
はじめまして,初歩的な質問だと思うのですがまったっくわかりません。詳しく教えてください。 平均値が違うということを証明したいのですが,どうやったらいいのでしょうか。

気になるところ

1.投稿のタイトルは質問の内容を反映したものにしてください。
この掲示板の過去の記事は全て保管されていて,表示された目次から元の記事を参照したり,指定した任意のキーワードで記事を検索することができます。
もし,その記事の Subject が,「教えてください」とか「質問があります」とか「助けてください」などであった場合,その質問がどのような質問であるかわかりませんね。
回答者の立場からしても,Subject だけをみて回答できるかどうか判断するような場合,前述のような Subject を持つ質問の内容を見ようと思うでしょうか。
Subject を見ただけで,本文を読み飛ばされるとしたら,それは質問者の本意ではないでしょう。

2.初歩的な質問かどうかはあなたが判断できるとは限りません。
こんな初歩的な質問に回答もしてくれないのかというのは必ずしも適切ではないこともあります。難しすぎて誰にも答えられない質問であることもあります。
また,本当に初歩的な質問であっても,「初歩的な質問ですが」などと断りを入れても何のメリットもありません。
まれではありましょうが,本人が初歩的な質問と思っていない場合には逆効果でもあります。

3.質問に関連する情報はなるべく詳細にお願いします。
「平均値が違うことの証明」といっても,標本が独立であるか対応があるのか,標本の数は2つなのか3つ以上なのか,測定値は平均値を計算することができるものなのか,データは正規分布に従うのかなどにより対応する分析手法は異なります。
この説明で挙げた用語はあなたには分からないものもあるでしょうが,あなたがどのようなデータを対象にしているかという情報を書いてもらうと,回答者はその記述内容によって,以上のどれに該当するのかを判断できます。もし,回答者予備軍から,「これこれの件についてはどのようになっているのか?」という逆質問があった場合には,要求された質問に答えてください。その逆質問はあなたの質問の不十分を叱責するようなものではないのです。臆することなく追加情報を投稿してください。

4.自分でやったことを教えてください。 分からないから質問するのだといのは分かりますが,「最初っからわからない」ということはないと思います。どういうようにやってみたか(考えてみたか),その後のどういうところが分からないのかということを明確にしてください。
「最初から詳しく教えてください」という要望がされることがありますが,インターネットの世界ではそれは所詮無理です。たとえ,一対一のメールによるやりとりであっても,質疑・応答が完了するまでにどれだけのエネルギーが必要なことやら。対面応答より遙かにエネルギーが必要です。

5.インターネットの世界は虚構の世界で,地位も年齢も超えた交流があるというのも事実ですが,一方では,実世界であり得ないような礼儀作法を欠いた付き合いもありあえません。
実社会で会話するように,礼儀と常識をもって会話しましょう。

その他

6.質問する前に,インターネットで検索してみましょう。
「○○とは何でしょうか,わかりません」というような場合,○○の部分がたとえば「クラスカル・ウォリス検定」とか「中央値」とか言う場合,http://www.google.com/ などの検索エンジンで検索してみましょう。この掲示板で得られる解答より遙かに高度の情報が得られると思います。

7.質問に対して回答がないとか,回答がわかりにくい,もっと親切に(詳細に)教えてくれというのは,意図が分からないではありませんが回答者に対して言う言葉としては適切ではないでしょう。前項とも関連しますが,実世界で,何かを教えてくれた人に「あなたの教え方はまずい」なんて(心の中で思っていたとしても)実際には言えませんよね。

8.あなたはこの掲示板をどのような目的で見ていますか?情報収集?人助け?
人助けという場合は,回答者側にいる人でしょうね。
情報収集という場合は,受動的な質問者ということもあるかもしれません。他人が質問した内容とそれへの回答を Q & A として将来活用しようという場合があります。もし,新たな質問があって,過去にこういう回答があったよというような場合に,それを答えてくれてもかまいません。掲示板の過去ログの何番の発言からのスレッドが参考になりますよということでかまいません。

9. この掲示板は,一つの記事は 1000 文字以内に制限されています。質疑・応答の際に,前の発言を引用するのは必要最小限にしましょう(無駄なことを含めると,言いたいことが書けなくなります)。
発言を丸ごと引用する(オウム返し)というのは,場合によっては非常に無礼なことになります。

10.質問に対する回答がなくても,がっかりしたり,怒ったりしないでください。
しばらくしてもあなたの質問に答えが寄せられないのはいくつか理由があると思います。
10.1.回答者は義務でやっているわけではありません。本業が忙しいときにはこの掲示板をチェックできないかもしれません。また,毎日,毎時間チェックしているわけでもないでしょう。
あなたの質問に答えることのできる人がまだあなたの質問を見ていない可能性があります。
10.2.あなたの質問は難しくて,この掲示板を見ている人の誰も答えることのできない質問であるかもしれません。
10.3.あなたの質問は曖昧な点があって,そのままではどのように答えていいのか分からない,あるいは,あなたの質問が他の人に理解されていない可能性があります。もし,追加情報を求める逆質問があった場合には積極的に情報提供に努めてください。

11.問題が解決したら,それが分かるようにしましょう。
お礼を言ってくれと言うのではありません。「ありがとうございました。よくわかりました」だけの発言は,ほとんど発言の意味がないです。かといって,何にも反応なしというのは,回答者からすると非常に印象が悪いです。また,後々このやりとりを読む他の読者(同じ問題を持っていて,検索でこのスレッドを見つけて読んでいる人)にとっても,解答が意味があったのかなかったのか,正しかったのか間違っていたのか,判断が付きません。
質問をして回答があってという場合,回答者は複数であったり,回答者間で意見が違ったり,それを受け取る原質問者も取捨選択をするということがあります。
一応,問題が解決したり,解決するまではなくても問題点の要点が整理されたりという時点で,まとめの発言があるといいと思います。

12.この掲示板は,「互助会」です。助けられたことがある人は,機会があれば(自分が答えられる質問があった場合には),他の人を助けてあげてください。

13.情報の出し惜しみはしないでください。
「ある統計ソフトで○○ができません」,「ある本に○○は△△だと書いてありますが本当でしょうか」,「あるデータを分析しようとしましたが,t検定は不適当だとおもいます。どんな分析がいいでしょうか。」これらの質問は,あり得ないと思うかもしれませんが,よくあるものです。また,「○○著の□□という本の△△ページによれば...」という場合,その本を持っていない人はほとんど無力感を抱くでしょう。
回答者が必要な情報を提供しましょう。何が必要か分からない場合もあるでしょうが,回答者から「○○について詳しく説明してください」というような要求があったら説明しましょう。たいていの場合,無視されるよりはこのような逆質問がある場合は回答が得られる確率は高いです。

14.しかるべき人に聞きましょう。
ある統計ソフトの質問は,たぶんその統計ソフトのテクニカルサポートに聞くのが一番だと思います。
その上で,「このソフトでこういう問題が起きたときはこういうふうにすればいいですよ」という情報をここへ書き込んでくれると,みんなの役に立つと言うことです。
同じように,「ある本にこういうことが書いてある,間違いじゃないの?」というのも,客観的に誤りだということが言える場合にはいいのですが,解釈の違いによる場合になどには,やはりその著者に直接質問するのが良いと思います。