No.22778 因子分析の因子の差について  【コロン】 2019/07/16(Tue) 13:38

いつもお世話になっております。

早速ではございますが,「4つの因子」が出てきたという例で説明させて頂きます。

数学力が高いもの,中程度のもの,低いものという3つのグループの間で,因子において差があるかどうかを見る場合なのですが...

(1)因子毎に,一要因分散分析(被験者間)を行い,差があれば多重比較で見ていく
(2)4つの因子をすべて用いて,二要因分散分析(被験者「間」×被験者「内」)を行い,必要に応じて下位検定を行う

どちらが正しいのでしょうか?古い論文を見ていると(1)が圧倒的に多いのですが...。

よろしくお願いいたします。

No.22779 Re: 因子分析の因子の差について  【青木繁伸】 2019/07/17(Wed) 09:06

理論的には (2) が正しい(妥当)と思います

なぜ (1) が圧倒的に多いかは,いくつか理由があるでしょう

サンプルサイズが小さく,(2) に耐えない
モデルが複雑になり,解釈が難しくなる
コンピュータプログラムがなく(利用しにくく),計算できない
「だって,みんな (1) をやっているんだもの」と長いものに巻かれる
そもそも (2) という選択肢を知らない

No.22780 Re: 因子分析の因子の差について  【コロン】 2019/07/17(Wed) 09:36

青木先生

お忙しい中,いつもありがとうございます。

やはり,そうですよね....。かなり検索をしてみたのですが,すべて(1)で処理されていたのです。(2)が適切ではないかなとずっと考えていましたので,すっきり致しました。

ありがとうございました。

No.22781 Re: 因子分析の因子の差について  【コロン】 2019/07/20(Sat) 17:19

青木先生

もう一つ重要なことを聞き忘れていました。

各因子の項目の数が異なるのですが,尺度得点あるいは因子得点を利用して2要因分散分析を行ってもよろしいでしょうか。

よろしくお願いいたします。

No.22782 Re: 因子分析の因子の差について  【青木繁伸】 2019/07/24(Wed) 11:04

項目の数が異なるというのが二元配置分散分析の障害になるのですか?

No.22783 Re: 因子分析の因子の差について  【コロン】 2019/07/25(Thu) 16:34

青木先生

お返事ありがとうございます。

【要因1】
因子1 7項目
因子2 5項目
因子3 4項目

【要因2】
学力上位群
学力下位群

項目数が異なるため,各因子の平均値をそのまま解釈して良いのかなと悩んでおりました。ひょっとしたら,過去の研究,項目数が異なるために因子毎に比較していたのかなと考えたり...。

ありがとうございました。

● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 048 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る