No.22139 母集団数の調整  【蒲郡】 2016/09/11(Sun) 19:55

お世話になります。

いくつかのイベントの発生率を地域間で比較するときに,母集団数の差を調整して計算しようと思います。

経験ベイズ法で計算した結果,すべての地域の発生率が同値になったイベントがありました。

この場合は「母集団数の差を調整する必要がない」と判断して,このイベントのみを非調整値として,他のイベント発生率とともに論じることは妥当なのでしょうか。
あるいは,すべてのイベントを非調整値で論じることが妥当なのでしょうか。

そもそも,先生方は,母集団数の差を調整する/しないは,どのように決めていますか。
ご教示いただけますと幸いです。

No.22140 Re: 母集団数の調整  【青木繁伸】 2016/09/12(Mon) 17:05

母集団数とは,「母集団のサイズ」つまり「母集団の構成要素の個数」ですか?(そんな用語は統計学にはないと思いますが)。
例えば,47都道府県を47個の母集団とし,母集団のサイズとは各都道府県の人口みたいなことですか?

このような場合は,標本調査ではなく全数調査なので,母数(パラメータ)が観察されるので,検定とか推定は無意味でしょう?
つ まり,ある県の例えば「○○の悪性新生物による死亡率」が人口10万対 12.345 ならそれは母比率ですということ。別の県で人口10万対 9.876 だとすれば,差は -2.469 で,それ以上でもそれ以下でもない。人口で調整する意味もない(性・年齢別人口で調整する意味はある--年齢調整死亡率)。

No.22141 Re: 母集団数の調整  【蒲郡】 2016/09/12(Mon) 19:51

青木先生侍史

お忙しい中,ご教示をいただきありがとうございます。
用語を誤っており,お手数をおかけして失礼しました。
先生が推測して下さった通りの内容をお尋ねしたかった次第です。

特定の年齢別の人口で調整した場合に,年齢調整死亡率がすべての都道府県で同じ値になった場合は,「調整した結果,差はなかった」と考えて良いのでしょうか?

私の最初の質問を読みなおしてみますと「このイベントのみを非調整値として,他のイベント発生率とともに論じる」のは真実と異なっていると考えました。

No.22142 Re: 母集団数の調整  【青木繁伸】 2016/09/13(Tue) 00:48

> 特定の年齢別の人口で調整した場合に,年齢調整死亡率がすべての都道府県で同じ値になった場合は,「調整した結果,差はなかった」と考えて良いのでしょうか?

例では都道府県としましたが,47 の年齢調整死亡率がすべて同じになった?そんなことあるのかなあ?

まあ,同じ値になったのなら「全く差はない」ということでいいでしょう。

> 「母集団数の差を調整する必要がない」

調整したから差がないことがわかったのでしょう?だったら,調整する必要はあるのでしょう。違いますか?

No.22143 Re: 母集団数の調整  【蒲郡】 2016/09/14(Wed) 01:16

青木先生侍史

ご教示をいただきありがとうございます。
同じになることがあるのか??という疑問点については,ソフトウェアをRに替えて計算し直したところ,わずかですが差がありました。
ありがとうございました。とても勉強になりました。

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