No.22132 対応のある2要因の分散分析における交互作用についてのpost-hoc test  【ポスドクR】 2016/08/29(Mon) 22:28

青木先生,皆様
お世話になります。

現在,あるリハビリ介入に関する論文を投稿しているのですが,標記のことに関して査読者からの指摘に関して皆様のお知恵をお借りいたしたく投稿いたします。

今回の研究では,健常被験者20名に,Aという介入とBという介入を行い,その前後でのパラメータの変化(即時効果)を調べています。それぞれの被験者は,AまたはBの介入をランダムな順番で,十分な間隔(数週間以上)開けて行っています。
得られたデータとしては,各被験者でのA介入前,A介入後,B介入前,B介入後の4つです。
私たちは,介入の前後 と 介入の種類 の2要因での対応のある分散分析と考えて解析を起こったところ,それぞれの主効果は有意差なく,交互作用のみが有意な結果となりました。
我々はpost-hoc testとして介入前後,介入の種類のそれぞれの要因について,単純主効果を検討し,記載しました。(それぞれ前/後,A/Bしかないので多重比較は行わず,各条件におけるpaired t-testを行いました。)
すると,査読者から,「2要因の分散分析で有意な交互作用が得られた場合,すべてのパターンについての一元配置分散分析(A前,A後,B前,B後の4つについての分散分析)を行い,多重比較補正を用いて有意な組み合わせを検出することが必要である。」
との指摘を受けました。

いろいろな文献や資料を参考に調べてみましたが,査読者の指摘している内容が正しいというう確証が得られず,さりとて,それが誤っているとのはっきりした証拠も得られず,大変困っています。

post-hoc testに関する査読者の主張の妥当性について,ご意見をいただけましたら幸いに存じます。
よろしくおお願い致します。

No.22133 Re: 対応のある2要因の分散分析における交互作用についてのpost-hoc test  【青木繁伸】 2016/08/29(Mon) 23:27

「2要因の分散分析で有意な交互作用が得られた場合」という長いキーワードでネット検索するといくつか出てきますが,そのような場合には「単純主効果の検定を行う」らしく,SPSS での分析法について説明してあるページもあるようですね。

「す べてのパターンについての一元配置分散分析(A前,A後,B前,B後の4つについての分散分析)」というのは,サンプルサイズの水増し(4倍,あなたの データだとサンプルサイズが80!!)になるし対応のあるデータであるということについても考慮していないので,疑問だと思います。

No.22134 Re: 対応のある2要因の分散分析における交互作用についてのpost-hoc test  【ポスドクR】 2016/08/30(Tue) 13:05

青木先生

早速のコメントありがとうございます。
やはり対応のあるデータで無理やり一元配置に持っていくのはちょっと問題ということですね。
心強いお返事ありがとうございました。

何とか差読者のご機嫌を損ねないようにやんわり返事を書いてみます。

ありがとうございました。

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