No.21315 ウィルコクソンの符号付順位和検定について  【かしわ】 2014/09/11(Thu) 00:13

お世話になります。
いつも勉強させていただいています。
ウィルコクソンの符号付順位和検定で2点教えていただきたいことがあります。

1点目は,結果の記述の仕方です。
論文によって,平均(SD)で示しているものや,中央値(範囲)で示しているものがあります。私は,ノンパラメトリック検定なので,中央値(範囲)で記述することが望ましいのではと考えていたのですが,平均(SD)で示すようなときもあるのでしょうか?

2点目は,結果を図で示す方法です。
こちらも,1点目の質問と重なる部分がありますが,結果の平均を棒グラフで示し,SDをエラーバーで記載しているものを見かけますが,ノンパラメトリック検定なので疑問を感じています。結果の図の示し方としてより最善な方法など教えていただけますと幸いです。

ご教授のほど,よろしくお願い致します。

No.21323 Re: ウィルコクソンの符号付順位和検定について  【青木繁伸】 2014/09/12(Fri) 12:46

符号付き順位和検定は,平均順位を対象として検定しているわけで,よくいわれるように中央値を検定している訳ではありません。というわけで,中央値(範囲),平均(SD)のいずれも五十歩百歩だと思います。また,図示は直接検定とは関係しないので,多くの人に分かりやすい(と考えられる)平均とSDでの表現が多いのでしょう。

「結果の平均を棒グラフで示し,SDをエラーバーで記載」するグラフは,「ダイナマイトプロット」と呼ばれて,嫌悪されています。エラーバーさえも,SD だの,やれ SE だの,2×SE だの,イヤ正確に k×SE にせねばならぬ,などとかしましい。
また,どのような図を描こうが,群間に有意差があるかどうかは,そのような図では表現できないので,無駄な努力であるということもあります。

代替案としては,ボックスプロットがよいと思います。

No.21325 Re: ウィルコクソンの符号付順位和検定について  【かしわ】 2014/09/13(Sat) 07:03

青木先生

ご教授ありがとうございます。
符号付き順位和検定を行った場合の図示は,ボックスプロットで行うようにします。

今後とも,よろしくお願い致します。

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