No.16127 得点化について  【たたら】 2011/12/31(Sat) 11:36

1日あたりインターネット利用時間と,コミュニケーションメディア頻度についてアンケート調査を実施しました。

その集計結果のうち,1日あたりのインターネット利用時間を得点化したいと考えています。
アンケートの回答項目について,以下の通りに得点化を考えています。

・30分以下  :0
・30分〜1時間:0.5
・1時間〜2時間:1
・2時間〜3時間:2
・3時間〜4時間:3
・4時間〜5時間:4
・5時間以上  :5

この平均値をコミュニケーションメディア利用頻度ごとに求め,差の検定をしたいと考えています。

統計的に妥当かご教授よろしくお願いします。

No.16130 Re: 得点化について  【青木繁伸】 2011/12/31(Sat) 20:15

区間の代表値の選択について。各区分の中点を代表値とするのが妥当では?
・30分以下  :0 は 0.25 時間
・30分〜1時間:0.5 は 0.75 時間
・1時間〜2時間:1 は 1.5 時間
・2時間〜3時間:2 は 2.5 時間
・3時間〜4時間:3 は 3.5 時間
・4時間〜5時間:4 は 4.5 時間
・5時間以上  :5 は オープンだからどうしようもないけど,せめて 5.5 か 6 時間

どうせ,回答者は適当に丸めた数値を答えるのだから,「一日当たりの平均インターネット利用時間は何時間(何分)ですか」と聞けば良かったですね。カテゴリー化はデータを取った後,どのようにも出来るのだから。

平 均値の推定値を求めるのでなくて,代表値の差の検定をしたいのなら,順序尺度と見なしてマン・ホイットニーの U 検定とかクラスカル・ウォリス検定を行えば問題ないでしょう(検出力が落ちることを心配するなら,検出力は「適切な測定が行われた場合のt検定」と比べて も95%くらいなのでそんなに心配するものでもない。

No.16138 Re: 得点化について  【たたら】 2012/01/01(Sun) 02:22

ご返信ありがとうございます。

ご教授いただいた点をふまえて自分のやりたいことの例を記述したいと思います。

区間の代表値は以下の通りに設定します。

・30分以下  : 0.25 時間
・30分〜1時間: 0.75 時間
・1時間〜2時間: 1.5 時間
・2時間〜3時間: 2.5 時間
・3時間〜4時間: 3.5 時間
・4時間〜5時間: 4.5 時間
・5時間以上  : 6 時間

例えばこれをコミュニケーションメディア利用頻度(多い,中程度,少ない)でそれぞれ代表値(算術平均値)を求め,例えば代表値が

多い: 2.78
少ない:1.92

という結果になったとします。

これをマン・ホイットニーのU検定を行って,有意であった場合,コミュニケーションメディア利用頻度が多い場合,少ない場合と比べてインターネット利用時間が0.82時間長いということが言えるのでしょうか。

不可解な点・間違いがありましたらご指摘よろしくお願いします。

No.16141 Re: 得点化について  【青木繁伸】 2012/01/01(Sun) 15:36

検定で分かる(いえる)ことは,「有意な差がある」ということ。
差の点推定値が 0.86 時間ということ。

No.16143 Re: 得点化について  【たたら】 2012/01/01(Sun) 20:06

青木先生

不明だった部分がよく理解できました。

ご教授ありがとうございました。

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