No.15923 多変量解析  【MoMo】 2011/12/10(Sat) 14:16

ある論文で,90例を登録し,76例で手術が成功しました。
3つの独立変数(1,0)を用いた多重ロジスティック解析で手術成功の予測因子を検討していました。
この場合,手術の不成功は14です。ですから,裏を返せば,この解析は14の手術不成功というアウトカムのnegative predictorを検討したことと同じになりますよね?
多重ロジスティック解析を行う場合,1つの独立変数あたり最低でも10のアウトカムが望ましいとされています。ですから,この例ではアウトカムが少なすぎて適切ではないと思うのですが,いかがでしょうか?

No.15924 Re: 多変量解析  【後医は名医】 2011/12/10(Sat) 15:08

>この例ではアウトカムが少なすぎて適切ではないと思うのですが,いかがでしょうか?

私もその通りだと思いますが,3つの独立変数とも有意差がでたのでしょうかね。

No.15925 Re: 多変量解析  【MoMo】 2011/12/10(Sat) 20:24

後医は名医先生,いつもありがとうございます。

3つの独立変数はANOVAで有意となったものを用いています。独立変数は(1,0)の二値変数と先ほど言いましたが,間違いでした。連続変数です。申し訳ありません。
このうち1つだけ有意になりました。
IPF14のjournalにこういう統計処理が許されるんですね。

No.15927 Re: 多変量解析  【後医は名医】 2011/12/10(Sat) 22:46

一般に医学の世界では稀な病気の統計ではサンプルサイズが小さくても有意差が出れば堪忍してもらうことが多いようです。今回ももっと手術例を増やしたかったのでしょうが倫理的にも問題があってこれ以上は集められなかったのでしょう。

No.15928 Re: 多変量解析  【MoMo】 2011/12/10(Sat) 23:13

後医は名医先生,ありがとうございます。

先生のおっしゃるように擁護的に解釈したいところです が,このpaperに限ってはそうではないようです。対象患者は心房細動ですから。それよりも,paperのpublishを急ぐ必要があり,したがって Nが十分増やせなかったことと,イベントつまり手術の失敗を多くみつもるわけにはいかなかったこと,が原因と考えられます。つまり悪意に満ちています。

反面教師としたいと思います。
ありがとうございました。

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