No.15548 サイズの著しく違うクラスターの線形混合効果モデルの解析はOKですか?  【れんげ】 2011/10/25(Tue) 01:05

クラスターRCTの介入研究(あるプログラムを介入群,比較群にグループ単位で実施しました)の解析をt検定で行って論文を投稿したところ,第一査読者から線形混合効果モデルでやり直せと言われました。
そこまでは良かったのですが,介入プログラムのコンプライアンスのアンケートの結果で,本来週5回やるはずのプログラムについて,毎日そのプログラムをやっていた人が20%,週2回以上やっていた人が45%しかいなかったことに第二査読者が注目して,
1.介入群で毎日やっていた20% v.s. 比較群
2.介入群で週2回以上やっていた45% v.s. 比較群
の解析結果を示して考察しろとのコメントを受けました。

上記のような解析を線形混合効果モデルで行うと,介入群と比較群でクラスターのサイズが大きく異なります。本来のクラスターサイズは20前後です。クラスター数は全部で9です。
固定効果に群(介入群or比較群),変量効果にクラスター,従属変数に介入前後の検査の変化量をとり,線形混合効果モデルで解析する場合,上記1,2のような解析は妥当でしょうか(第二査読者は線形混合モデルでなくt検定で解析することを前提でコメントしています)。

(個人的には,クラスターサイズが著しく違う解析を行うのも問題であるように思いますし,そもそも,介入プログラムの効果はコンプライアンスも含まれるので,コンプライアンスの良かったものだけを取り出す上記のような解析は意味がない気がします。)

青木先生,皆さま,第二査読者の指示した解析方法への御意見をお聞かせいただけますでしょうか。
よろしくお願い致します。

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