No.15538 分散分析と多重比較法  【k】 2011/10/23(Sun) 17:43

はじめて質問させていただきます。

分散分析と多重比較法について,一般的には分散分析を行った後に多重比 較法を行う手順がとられますが,検定の多重性の問題や,分散分析と多重比較法における検定統計量の違いの問題などから,「3水準以上の差を検定する場合に は多重比較法のみでよい」とする考え方があることを承知しております。

研究論文等では,査読者の指摘にしたがって分散分析を先行させるかどうかを判断するようにしていますが,そもそも,1要因3水準以上の比較において「多重比較法の前に分散分析を行う」方法が慣例として定着したのはなぜでしょうか?

手法の適用に関する歴史的な経緯についての疑問です。
どうぞ宜しくお願い致します。

No.15539 Re: 分散分析と多重比較法  【青木繁伸】 2011/10/23(Sun) 18:05

多重比較の考え方と手法の発展が遅かったからかな?(少なくとも,日本においては,他の場合と同じく,多重比較についての理解は比較的近年になってから)

No.15540 Re: 分散分析と多重比較法  【k】 2011/10/23(Sun) 21:02

青木先生

早速ご回答いただきまして誠にありがとうございます。
手法上の必要性ではなさそうで安心いたしました。
日本の統計はやはり遅れているんですね。
勉強になりました。がんばりたいと思います。

No.15541 Re: 分散分析と多重比較法  【後医は名医】 2011/10/24(Mon) 00:23

確かTukeyの方法以前はFisherのPLSD法ぐらいしかなく,このFisherのPLSD法は分散分析で有意差があった場合のみ行なってよい方法ですので(ただし,3群まで)この習慣が慣例として残ったと記憶しています。

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