No.15529 Re: Bonferroni 補正について 【青木繁伸】 2011/10/21(Fri) 14:38
あると思いますが?有意水準5%で100種の検定をやったら,そのうちの5つくらいは有意になるというのが,検定理論でしょう。
あなたは,ないと思うのでしょうか?だとすれば,ないと思う根拠は?
No.15532 Re: Bonferroni 補正について 【5】 2011/10/21(Fri) 17:06
青木先生から直接返答頂き,うれしいです。勉強になりました。
以下は,不勉強と見当違いによるものと思われますが,なぜか疑問として湧いてしまいました。
どうか,もし,教えていただけるようでしたら,ご回答ください。
ある学者が100個の論文を書いているとします。それぞれの論文は,分野も内容もすべて違うものとします。一個の論文で,その学者は一回のt-検定をして,すべての論文で優位なP値がでているとします。
そういたしますと,その学者の100本の論文のうち,5つくらいの論文の優位なP値は,偶然の可能性があるということになってしまうのでしょうか。
頭脳が混乱してしまっています。
ご教授お願い致します。
No.15533 Re: Bonferroni 補正について 【青木繁伸】 2011/10/21(Fri) 17:28
> ある学者が100個の論文を書いているとします。それぞれの論文は,分野も内容もすべて違うものとします。一個の論文で,その学者は一回のt-検定をして,すべての論文で有意なP値がでているとします。
> そういたしますと,その学者の100本の論文のうち,5つくらいの論文の有意なP値は,偶然の可能性があるということになってしまうのでしょうか。
ま あ,そのようなことが推察されますね。しかし,本当に差があるものは差があるという結果が出るでしょうし(ただ,サンプルサイズが小さくて差がないという 結果になることもあるし)。そもそも,その学者は,有意であった結果しか報告していないでしょうし。しかも,常識的に(その分野において)妥当と思われる ものだけ(常識では考えられないとはいえないものだけ)報告しているのでしょうし。実際的に,その100本の有意な結果の裏にどれくらい「有意ではなかっ た結果」があるかは正確には分かりませんけど。事態は別にその学者だけに起因されるべきものでもなく,「有意ではなかった」結果を正直に学会誌に投稿して も,そのような論文は掲載されないでしょうしね。このようなものを publication bias といいます。
No.15534 Re: Bonferroni 補正について 【5】 2011/10/21(Fri) 18:43
青木先生
大変勉強になりました。
誠にありがとうございました。
No.15535 Re: Bonferroni 補正について 【青木繁伸】 2011/10/21(Fri) 22:39
> それぞれのp値を,6でわる必要はあるのでしょうか。
よくみたら,間違いですよね。
P値なら6倍しなければならない。
有意水準なら6で割る。
同じことだし,実際にやるときに間違える事はないと思うけど念のため。
よい子はまねしないで,ちゃんとやるように(^_^;)
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