No.15268 論文の統計結果について  【さとる】 2011/08/29(Mon) 02:07

お世話になっております。
論文の統計について非常に基本的なことをお聞きします。
膵癌の化学療法に関してですが,従来の標準治療であるGEMに対して,GEM+エルロチニブが生存期間において有意差を示したという論文です。
結果は,生存期間中央値がGEM5.91ヶ月,GEM+エルロチニブが6.24ヶ月(HR0.82,95%CI 0.69-0.99,P=0.038)という結果でした。
私 はこの論文を読んで,確かに有意差はあるが,生存期間がわずか2週間伸びたことを示したに過ぎない。コストや副作用の上乗せを考えるとあまり大した治療法 ではない,ということを申したところ,先輩は「でもHRは0.82だろう?生存期間の差だけ見たら,この治療法の有用性はわからないよ。」と言いました が,私としてはその真意がよくわかりませんでした。この結果をみて,有意差はあるが,わずかな差→あまり大した結果ではない,という考えはおかしいので しょうか?HRの結果をみて実際は更なる効果が期待できるという読み方をするのでしょうか?御教授いただけたらと思います。

No.15269 Re: 論文の統計結果について  【青木繁伸】 2011/08/29(Mon) 07:59

実質的な差の評価基準は人によって違うかも知れませんね(統一基準というのはあり得るでしょう)。

> 生存期間がわずか2週間,… HRは0.82,… 生存期間の差だけ見たら,この治療法の有用性はわからない

評価指標が二つある。どちらを優先的に評価するのか。HR 0.82 と生存期間 2 週間,どちらが実質的に意味があることなのか。これは,統計学が答えられるものではないので,あなたが,あなたの学問領域で答えを出すべきものなのです。

No.15278 Re: 論文の統計結果について  【さとる】 2011/08/29(Mon) 19:45

青木先生,お返事ありがとうございます。
基本的なことですが,とても勉強になりました。

● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 044 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る