No.14802 分散分析で交互作用のない場合の計画比較について  【こじまる】 2011/06/23(Thu) 10:40

よく分からないのでよろしくお願いします。

反復3種の効果と記憶の関係について調べます。
仮説は記憶の効果は反復回数とともに増加するが,反復効果の頭打ちになる回数は,ある精神活動の作用で,反復の種類によって独自のパターンがあることを証明します。

要因計画は,3(反復の種類:A, B, C;被験者間)×2(記憶項目の単語らしさ:高,低;被験者内)×4(反復の回数:2回, 5回, 10回, 20回;被験者内)の3要因混合分散分析です。
反 復Aタイプは聞いた項目を発声する,反復Bタイプは無関係な語を連続発話しながら聞いた項目を心の中で繰り返す,反復Cタイプは無関係な語を連続発話しな がら更に聞こえてくる項目と同時に視覚呈示される画面の数字の奇数偶数を判断しYes, Noをキーで瞬時に入力します。
実験参加者は各反復の種類につき20名です。従属変数は記憶項目の再生数とします。

分 析の結果,反復のタイプと反復の回数の主効果がありましたが,単語らしさの主効果はなく,3要因間の交互作用もありませんでした。ここで,反復Aタイプで は反復2回から10回まで再生項目の数に有意差はありませんでした。反復Bタイプでは5回から20回までの項目の再生数に差がありませんでした。反復Cタ イプでは反復2回から10回まで再生項目の数に有意差はありませんでした。

長くなりましたが,質問の要点です:分散分析で交互作用が得ら れなくても,主効果(ここでは反復回数)に対して反復のタイプによって記憶する項目数が異なることを示すために計画比較(planned comparison)がありますが,例えば反復Aタイプで2回<5, 10, 20回を示すために4種の反復回数を2個ずつ分散分析で差を比較するのか(論文でこの例がありました),Bonferroni等の多重比較で一気に差を示 すのか,いずれが正しいのでしょうか。またこの反復回数と項目の記憶数の関係を以上のように分析すること自体,統計学的に正しいのでしょうか。よく分かり ません。よろしくお願いします。
 なお計画比較ではアプリオリな仮説が必要とされますが,ここでは字数関係で詳しく述べられませんが,反復で生起するある精神活動が3種の反復タイプに効いていることを仮説とします。

No.14836 Re: 分散分析で交互作用のない場合の計画比較について  【こじまる】 2011/06/24(Fri) 23:47

パスワードが入らず本文の修正が不可能ですのでここですみません。
私は心理系の院生なのですが,交互作用がないのでその後の分析は意味がないと
周りから指摘されました。しかし交互作用がなければそのデータや分析は意味がないという交互作用至上主義に疑問を持っています。そこで分散分析の計画比較があることを
知 りデータの分析を試みているところです。先行研究ではRepresentation of lexical form, Journal of Experimental psychology, Learning, Memory & Cognition, (2003).
Vol 29,No.4 539-553です。ここでは要因の主効果は有意ですが交互作用はありません。
し かし計画比較(planned comparison)を行っています。ここでは3要因を2要因ずつ比較しています。私の研究の場合は4要因であるので1要因の分散分析で多重比較を行っ た方が合理的であると考えた訳です。青木先生,みなさま,コメントよろしくお願いいたします。

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