No.14701 層別ログランク検定とCox回帰  【とこしょう】 2011/05/27(Fri) 23:51

教えてください。
抗がん剤で薬剤AとBがあったとします。
この2群について生存時間を解析する手法についての基礎的な質問です。
層別ログランク検定とは,単に,例えば腫瘍の大小に分けて,大小それぞれ又はどちらかにおけるA vs Bのログランク検定を実施することと思っていましたが,そうではないのでしょうか?
あるサイトを見ていると,大小の偏りを調整した検定という風に書いてありました。
そうすると,マンテル・ヘンテルのような調整でしょうか?
比 例ハザードが仮定できるなら,層別ログランク検定を用いなくても,Cox回帰でいろいろな共変量を入れて解析するほうが,共変量の影響も見ることができス マートで検出感度もよいように思えます。比例ハザードが仮定できる場合,わざわざ層別ログランク検定する必要はあるでしょうか?
どなたか,ご教示よろしくお願いします。

No.14707 Re: 層別ログランク検定とCox回帰  【TY】 2011/05/28(Sat) 23:26

> そうすると,マンテル・ヘンテルのような調整でしょうか?

層別ログランク検定での調整は (Cochran-) Mantel-Haenszelの方法と同じ方法です。

> 比例ハザードが仮定できるなら,層別ログランク検定を用いなくても,Cox回帰でいろいろな共変量を入れて解析するほうが,共変量の影響も見ることができスマートで検出感度もよいように思えます。

その通りだと思います。ただし,比例ハザード性のようなきれいな関係が成りたっているかいないかがはっきりするほどのイベント数は稼げないので,押さえのために,層別ログランク検定でもCox回帰の結論と同じことが言えれば安心ということではないかと思います。

No.14708 Re: 層別ログランク検定とCox回帰  【とこしょう】 2011/05/29(Sun) 08:06

TY様
明快にご回答いただき,ありがとうございました。
今後安心してデータをみることができます。

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