No.14677 2×4表の分析後、1×4表を取り出して分析することの是非  【Opuu】 2011/05/24(Tue) 11:43

 χ二乗検定とその後の多重比較あるいは残差分析について,ご指導いただきたく思います。やや初心者です。周りくどい文章ですがお許しください。
 
 ある自治体において,ある属性を持つ住民の施策ニーズを,生産年齢層と高齢者層とに区分して,質問紙調査をしました。質問は,「A,B,C,D)から必要な施策を1つ選ぶ」というものです。特に,Bに対するニーズを調べたく思います。
 その結果が表1のようになり,SPSSでχ二乗検定をしたところ,値は,82.806となりました。「生産年齢層においては,Bを選んだ人が多いが,高齢者層においては,少ない」と結論つけました。
               A     B     C     D
生産年齢層・度数 20 24 44 12
  調整済み残差 1.0 7.1 -7.0 4.7    
高齢者層     56 10 284 6
  調整済み残差 -1.0 -7.1 7.0 -4.7
つづいて,生産年齢層内における,Bに対するニーズを見たいために,生産年齢層だけに焦点を当てて,1サンプルのχ二乗検定をしたところ,19.9になりました。有意差が確認されました。(残差分析は今後しますが)

今 回のように,2段階にわけて分析したところ,「高齢者層に比べて,生産年齢層に於いては,Bに対するニーズが多い。だが,生産年齢層内に於いてはBより も,Cのほうが多い」というような結論にして良いのでしょうか。あるいは,そもそも2つに区分して分析をすることは,まずいのでしょうか。

 曖昧な質問かもしれませんが,ご指導をいただけましたら,幸いです。

No.14678 Re: 2×4表の分析後,1×4表を取り出して分析することの是非  【青木繁伸】 2011/05/24(Tue) 14:27

> 「生産年齢層においては,Bを選んだ人が多いが,高齢者層においては,少ない」と結論つけました。

「高齢者層では C を選んだ人がほとんど(79.8%)である」ということも述べておかないとおかしい。つまり,検定結果は「生産年齢層と高齢者層で分布が違う」ということであって,その中の B についてだけ述べるのは誤解を招く。

> 生産年齢層内における,Bに対するニーズを見たいために,生産年齢層だけに焦点を当てて,1サンプルのχ二乗検定をしたところ,19.9になりました。有意差が確認されました

一様性の検定をしたのでしょうか(カイ二乗値が 19.9 にはならないのだけど)。「有意差が確認された」という述べ方もへん(有意差って何の差?)だけど,一様性の検定なら期待値は 25 なのだから,B の観察値が 24 であることは「ふつ〜」のことでしょう。

> だが,生産年齢層内に於いてはBよりも,Cのほうが多い

高齢者層においても C は圧倒的に多いのだから,この結論の述べ方も誤解を招く。

B のニーズについていいたいのなら,A, C, D をまとめてしまって,
       B  それ以外
生産年齢層 24 76
高齢者層  10 346
「B のニーズは生産年齢層では24%,高齢者層では2.8%で有意な差がある」が簡潔で明快な結論では?

No.14686 Re: 2×4表の分析後,1×4表を取り出して分析することの是非  【Opuu】 2011/05/26(Thu) 08:07

 ご返信,ありがとうざいます。一様性の検定というのですか。某解説書にχ二乗検定と書いてあったので,そのようにかきました。χ二乗値は計算ミスでした。もっと勉強したいと思います。

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