No.14549 傾向スコア解析による因果効果の推定  【看護研究にて】 2011/04/25(Mon) 21:44

いつも勉強させていただいております。
このたび,治療効果の推定のため,無治療群10名と治療群10名のQOL(間隔尺度)を比較しようと考えています。
無治療群と治療群がランダム割付でないため,傾向スコア解析を用いようと思い,勉強しています。
使用している参考書は,星野崇宏先生の「調査観察データの統計科学―因果推論・選択バイアス・データ融合」です。

SPSSを用いてロジスティック回帰を行い,傾向スコアを算出しました。
逆数を用いて重み付けした(IPW)推定量を計算した結果,次のようになりました。

無治療 N=19 mean=9.37 SD=2.84
治療群 N=21 mean=11.24 SD=3.34

Rを用いて,二次データからの平均値の差の検定(Welchの方法によるt検定)を実行しようと思ったのですが,ふと各群のNについて疑問が生じました。
N=19,21というのは,あくまでも,傾向スコアの逆数の和であって,実際には各群ともN=10です。

どちらを用いるべきか,上記の本を探しつつ,悩んでいます。どなたか,ご教示いただけませんでしょうか。

No.14555 Re: 傾向スコア解析による因果効果の推定  【青木繁伸】 2011/04/26(Tue) 16:57

最も基本的なことですが,実際に得たサンプルサイズ以外の数値は検定には使えないでしょう。そもそも,傾向スコアって,その二次データから平均値の差の検定を行うために作られるものなんですか?

No.14569 Re: 傾向スコア解析による因果効果の推定  【看護研究にて】 2011/04/28(Thu) 12:27

そうですね,やはり,N=19,21を使うというのは,ありえないですよね。

「傾向スコアが何のためにつくられるものか」というご指摘を受けて,納得しました。
上記の本に,各群の平均値・分散を推定するのではなく,各群の平均値の差・平均値の差の分散を推定する方法が書いてあり,解決しました。ありがとうざいます。

失礼いたしました。

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