No.14229 Rによる球面性の仮定の検定  【じじる】 2011/01/26(Wed) 16:08

こんにちは
対応のある二要因分散分析(一要因のみまたは,二要因とも対応あり)におけるモークリーの球面性の検定をRで実施する方法について質問します。

対応のある一要因分散分析では,変量Aについて,3回繰り返している場合,
dat1 <- matrix(変量A, ncol=3, byrow=TRUE)
fit1 <- lm(dat1~1)
mauchly.test(fit1, X=~1)
で,SPSSと一致したのですが,

一要因(要因B)にのみ対応のある二要因分散分析の場合,どうしたらよいのか困っています。
たとえば,要因A:性(1,2), 要因B:反復測定(1,2,3回)という場合,どうすればいいのでしょうか?
mauchly.testではできないのでしょうか?

No.14258 Re: Rによる球面性の仮定の検定  【荒】 2011/01/28(Fri) 14:29

ASBタイプ(1要因に対応のある2元配置分散分析)について,昨年の夏ごろに試行錯誤した結果,以下のようにするとうまく行くことが分かりました。
# 架空のデータ(ASBタイプ)
dat <- data.frame(
A = factor(c(rep("M", 12), rep("F", 12))),
B = factor(rep(rep(1:3, each=4), 2)),
S = factor(c(rep(1:4, 3), rep(5:8, 3))),
result = c(11, 11, 12, 12, 15, 15, 14, 16, 18, 12, 7, 14,
11, 13, 9, 12, 8, 17, 12, 14, 20, 15, 15, 6)
)

# 横長の表形式に変換
dat2 <- reshape(dat, timevar="B", idvar=c("A","S"), direction="wide")

# モークリーの球面性の検定
mlmfit <- lm(as.matrix(dat2[,c(-1, -2)]) ~ dat2$A) # ~の後に被験者間のベクトルを使用
mau <- mauchly.test(mlmfit, X=~1)

> mau
Mauchly's test of sphericity
Contrasts orthogonal to
~1

data: SSD matrix from lm(formula = as.matrix(dat2[, c(-1, -2)]) ~ dat2$A)
W = 0.2961, p-value = 0.04771

# (おまけ)イプシロンで補正したANOVAの結果
ann <- anova(mlmfit, X=~1, test="Spherical")
rownames(ann) <- c("B ", "A:B ", "Residuals")

> ann
Analysis of Variance Table

Contrasts orthogonal to
~1

Greenhouse-Geisser epsilon: 0.7684
Huynh-Feldt epsilon: 0.9810

Df F num Df den Df Pr(>F) G-G Pr H-F Pr
B 1 10.975 2 12 0.001950 0.005139 0.002110
A:B 1 3.225 2 12 0.075702 0.094690 0.077096
Residuals 6
のようにすると計算可能です。
ただしSPSSを使用していないため,結果が一致するかは確かめていません。

ただしANOVA君 (http://www11.atpages.jp/~riseki/pukiwikiplus/index.php?ANOVA%B7%AF)の結果と一致することは確かめています。

SABタイプ(2要因とも対応のある2元配置分散分析)に関してはヘルプの例の通りです。

No.14264 Re: Rによる球面性の仮定の検定  【じじる】 2011/01/29(Sat) 15:07

ありがとうございます。

たすかりました。
がんばってやってみます。

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