No.14056 Re: ウィルコクソンの順位和検定の疑問 【ひの】 2010/12/29(Wed) 19:35
以下の5つは順序尺度を持つと考えてよいと思いますが,「無回答」はこの順序のどこに含めるのが適当なのか分から ないので加えるべきではないでしょう。第6列に加えるということは「無回答」を「5あてはまる」よりもさらに肯定的な回答であるとみなすことになり,明ら かに不適当です。
1全く当てはまらない
2あまりあてはまらない
3どちらともいえない
4まあまあ当てはまる
5あてはまる
ウィルコクソンの順位和検定ということはそれぞれの質問項目ごとに男女間のさを検定しているわけでしょう?「すべての質問項目から一つでも無回答のある因子を除く」必要はないと思いますけれど。
No.14058 Re: ウィルコクソンの順位和検定の疑問 【青木繁伸】 2010/12/29(Wed) 20:20
無回答は欠損値とするのが妥当でしょう。つまり,分析対象から除外することになります。
No.14068 Re: ウィルコクソンの順位和検定の疑問 【さわの ようこ】 2010/12/30(Thu) 21:37
ご返答ありがとうございます。
「無回答」を第6列に加えるのは明らかな間違いだということはわかりました。分析対象から除外し,また分析しなおします。
重ねての質問になり,申し訳ありませんがあらためて質問させてください。200人の集団にいくつもの質問をアンケートにて行ったのですが,一つの質問項目 に対して2,3人の無回答者が出てしまいました。そのとき,質問項目によって無回答の票をその都度除外していくと項目によって回答者の人数もかわるし回答 している人自体もその都度別の人となります。
その場合,質問1と質問2を比較することはできなくなるかと思います。ただ,質問と質問を比 べるのではなく個別の分析をする上では一つ一つののデータとして意味はある,ということだと解釈してよろしいでしょうか。いまあるデータからなにかしら意 味を抽出していきたいという思いでいます。
拙い文章と非常にわかりにくい質問で申し訳ありません。なんらかのご回答をいただければ非常にありがたいです。よろしくお願いいたします。
No.14070 Re: ウィルコクソンの順位和検定の疑問 【青木繁伸】 2010/12/30(Thu) 21:48
> 質問項目によって無回答の票をその都度除外していくと項目によって回答者の人数もかわるし回答している人自体もその都度別の人となります。
> その場合,質問1と質問2を比較することはできなくなるかと思います。
そんな心配はないでしょう。それぞれの質問によって実際の回答者が変わっても,有効回答から母数を推定するという事においては何の支障もないでしょう。
例 えば,A〜E の5人に連続変数である何らかの変数を調査して,αという変数にはA〜Dの回答があり平均値が5,βという変数には,B〜Eの回答があり平均が4であった 場合,母平均の推定値はそれぞれ5と4ということでしょう。また,αとβの平均値の差を検定したいということなら対応のある平均値(代表値)の検定という ことになりますが,どちらの変数にも回答のあった B,C,D のデータを使うということ(欠損値のあるデータ対は除外するしかないということ)で,これまた,何の支障もないことでしょう。両方の変数が共に欠損値でな いという条件が付くのは,何ら特別なことではありません。ごく自然なことであるし,そのような条件が付くから比較できないということではさらさらありませ ん。
No.14072 Re: ウィルコクソンの順位和検定の疑問 【さわの ようこ】 2010/12/30(Thu) 23:11
二度のご指導,ありがとうございます。
あるデータをもとに,欠損値のあるデータ対は除外しながら質問どうしの比較を行っていきたいと思います。
勉強不足のうえ基本的な質問になったかと思いますが丁寧なご回答,本当にありがとうございす。どのように処理すべきか悩んでいましたがこれでやるべきことの方向性が見えました。
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