No.13565 生存率曲線  【かと】 2010/10/08(Fri) 11:49

いつも大変為になる質問ご回答を有難うございます。他の方の質問とそれにかかわる回答を見ているだけで大変参考になります。

ある難治性疾患の,死亡例に関して調査を行いました。多施設から,死亡例だけの詳細を調査しました。もとより対照群の設定はできていません。

この難治性疾患は遺伝子型により,典型群と辺縁群に分けられています。それぞれについて,症状の発現から死亡までの日数が分かっています。症状の発現からある日数を集学的治療によって乗り切ると,その後の生存日数が少し長くなるという臨床的特徴がみられました。

これを示すために,まだ死亡していない患者さんの割合を縦軸に,死亡日数を横軸にとった曲線を書いてみました。死亡例だけの累積死亡曲線が出来上がったわけですが,生存例についての情報が全くないので,これはやはりナンセンスなのでしょうか。

ある一定期間を乗り切るための治療が必要であることをなんとか強調したいのですが,なにか手立てはありませんでしょうか。
ちなみに最初にある日数のりきれば,という内容を書いて出したら,それを証明するために生存曲線が必要であるとのコメントが返ってきています。

何とも理解不足の質問で申し訳ありませんが,どうぞよろしくお願いいたします。

No.13574 Re: 生存率曲線  【青木繁伸】 2010/10/08(Fri) 17:11

> 生存例についての情報が全くないので,これはやはりナンセンスなのでしょうか。

ある患 者について経過観察しているとき,その患者の予後はわからない(予測はできるでしょうけど)。その患者が最終的に死亡するケースならば,死亡例だけの累積 死亡曲線が参考になるでしょうけど,生存ケースならなんの参考にもならない。しかも,その患者が最終的に死亡するケースであるかどうかはわからない。

No.13608 Re: 生存率曲線  【かと】 2010/10/14(Thu) 11:15

先生,早速ありがとうございました。お礼が遅くなり申し訳ありません。
生存率曲線の意味をおろそかに,曲線がだんだん下がっていく下がり具合を比較するイメージにとらわれておりました。表し方を再考します。有難うございました。

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