No.13410 統計の手法について  【こう】 2010/09/14(Tue) 23:20

高校生のスポーツ選手に対して,4年間で傷害のあり群と無し群において,1年生・2年生・3年生に有意な差が認められるかを調べようと考えております。
延べ人数は124名で,傷害件数は1年生32件,2年生12件,3年生6件の合計50件でした。
この場合,1年生は他の学年と比較して,傷害件数が多いと表すことができるのでしょうか?
妥当な統計手法がありましたらご教授お願い致します。

No.13414 Re: 統計の手法について  【青木繁伸】 2010/09/15(Wed) 10:06

延べ人数ということは,同じ対象者が含まれているということですね。また,完全な対応があるわけでもないというこ とならば,統計学的には面倒くさいデータですね。せいりして,ある年度の一年生〜三年生を対象として,人数と傷害ありの人数を確定すれば,学年×傷害有無 の3×2分割表ができますから,全体として差があるかどうかの検定はできます。一年生の傷害件数が他と比べて多いということを直接いいたいなら,二年生と 三年生をまとめて比率の差の検定をすればよいでしょう(2×2分割表の検定でも同じ結果になります)。
一方,一年生〜三年生まで3年間把握されている学生だけを対象にすると,対応のあるデータになりますから,この場合にはマクネマー検定なりを行えばよいです。多重比較になるので,有意水準の調整が必要です。
いずれにしろ,「延べ人数は124名で,傷害件数は1年生32件,2年生12件,3年生6件の合計50件」だけの情報では,検定することはできません。

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