No.12826 2要因分散分析の結果の書き方を教えてください  【たいやき】 2010/06/13(Sun) 16:19

素人質問ですみません。
2×2混合計画分散分析の結果の書き方で困っています。

私の介入実験で, ある介入をやった群(介入群)とやらなかった群(比較群)で,ある期間のpre,postで2回検査を行いました。群×テスト回数の2×2混合計画分散分 析を行い,テスト項目のいくつかで,群×テストに有意な交互作用を認めました。さらに,単純主効果について検証したところ,介入群のみpreに有意な主効 果を認めました。これらの結果から介入群のみpre→postでテスト結果が向上した,という考察につなげたいと考えております。

以上の ことを論文に書く際に,「方法」のところで,「群×テスト回数の2×2混合計画分散分析を行い,有意な交互作用を持っていた項目について,単純主効果を検 証した。」と書き,「結果」のところで,介入群,比較群のそれぞれのテスト項目について,平均・標準偏差・交互作用についてのF値とp値・単純趣向かにつ いてのF値とp値を記載し,表にすればよいのでしょうか。

書き方をいろいろ調べていたのですが,「交互作用が出てきたら,主効果には意味がない」と言っている人もいらっしゃり,その人がどういう意味でおっしゃっているのか理解できません。

基本的なことを聞いて大変恐縮ですが,一般的な結果の書き方の例を教えていただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

No.12827 Re: 2要因分散分析の結果の書き方を教えてください  【波音】 2010/06/13(Sun) 18:42

投稿先の雑誌で慣例的な書き方があるので,それに従うのが無難ということを前提に述べさせて頂きます。

> 交互作用が出てきたら,主効果には意味がない

こ れは正しい主張だと私も思います。交互作用項が有意であるならば,それには主効果も含まれているからです。ある要因の水準と別のある要因の水準の組み合わ せの下で,極端な観測値(平均値)が得られているということですから,交互作用が有意である場合にそれぞれの主効果について改めて検定するというのは"可 笑しな話"だと思われます。

したがって,交互作用項が有意であるならば,たとえ主効果の項が有意でなくとも交互作用図を載せて説明するべきです。

これに対して交互作用項が有意でない場合,それぞれの主効果について各水準の平均値を棒グラフなり折れ線グラフなりで別々に示せばよいでしょう。

> 一般的な結果の書き方の例を教えて

心理学系の論文では交互作用項が有意であった(p=0.0012)などとシンプルに書いても「主効果についての検定した記述がない。多重比較もしてください。」というコメントが付くかもしれません・・・

No.12829 Re: 2要因分散分析の結果の書き方を教えてください  【青木繁伸】 2010/06/13(Sun) 20:13

> 心理学系の論文では交互作用項が有意であった(p=0.0012)などとシンプルに書いても「主効果についての検定した記述がない。多重比較もしてください。」というコメントが付くかもしれません・・・

数人の査読者の問題なんでしょうかねえ?
どうなっているんでしょうか。

No.12831 Re: 2要因分散分析の結果の書き方を教えてください  【たいやき】 2010/06/14(Mon) 20:21

波音様,御親切に教えていただき本当に助かりました。交互作用項が有意であるならば,それには主効果も含まれているのですね。自分の実験の結果には交互作用図をつけようと思います。この1週間くらいずっともやもやしていたことが,すっとしました。
青木先生もコメントいただき,どうもありがとうございました。査読者にもいろいろな立場の方がいらっしゃるのですね。
とてもためになりました。
どうもありがとうございました。

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