No.12819 有意ではないが効果量が大きい  【太郎】 2010/06/11(Fri) 20:19

統計的検定と効果量に関することで,お尋ねいたします。

8名の被験者に対してある実験を行い,
その前−後−追跡調査の3回,同一被験者からデータを収集しました。
データを見た印象では前<後≒追跡調査で,
1要因反復測定分散分析を行ったところ,F統計量は小さくてnsだがη2が大きく,
対比較では,前−後,前−追跡調査間でそれぞれ大きな数値を示しました。

このとき,「統計的に有意ではないが実質的な効果は大きかった。従って,実験により数値は上昇しその後も維持されるとの仮説は支持される方向性を示した」と解釈してもよろしいでしょうか。

統 計的検定はサンプルサイズに影響される一方,効果量はサンプルサイズに依存しない実質的な効果の大きさだから,今回,研究者としては効果量の大きさを武器 に論じたいところです。ただ,検定のうえで仮説が「支持された」とはいえないので「支持される方向性を示した」と控えめに表現しています。いろいろ文献を あたってみたのですが同様の報告例がみあたらず,お尋ねする次第です。

宜しくお願いいたします。

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