No.12609 危険率は「以下」ですか「未満」ですか?  【はなこ】 2010/05/12(Wed) 17:07

超初心者の質問で申し訳ありません。

文献を読んでいると,「危険率5%以下」と書いてあったり「危険率5%未満」と書いてあったりします。記号で書くとp<0.05の場合とp≦0.05とがあります。

これらは,厳密には意味が違うと思いますが,両方とも使用できる表現でしょうか? 

よろしく願い致します。

No.12610 Re: 危険率は「以下」ですか「未満」ですか?  【青木繁伸】 2010/05/12(Wed) 17:14

P値がちょうど 0.05 になることは「ない!」ので,どちらでも同じことを表しますが,一般的には P < 0.05 と書き,「0.05 未満」ということが多いでしょう。

検定の手順記述の場合は P = 0.05 のときはどうするんだという質問が必ず出るので,P ≦ 0.05 のように,「以下」とすることがふつうでしょう。

ま た,英語では ≦ は less than or equal to などとまだるっこしいいい方になるので,単に less than となり,それを反映した P < 0.05 系が多くなるでしょう。また,タイプライタには < しかない(英文で ≦ を書く方法がないわけではないが,一般的ではない。プログラム言語では <= などと書くが,一般人にはなかなか伝わらないだろう)。逆に,日本語では,「以下」と「未満」は日常用語的には「以下」の方が多く・抵抗なく使われる傾向 が強いので P ≦ 0.05 とか,「0.05 以下」という表現が出やすくなるのかも知れません。

google で,
"p value is less than or equal to" は 約 138,000 件
"p value is less than" は 約 1,290,000 件
後者は前者を含むがまあ,圧倒的大差で "p value is less than" が使われていることがわかります。
"p value is less than" -"or equal to" は 約 1,030,000 件

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