No.12514 配置不変と測定不変モデル  【なおみ】 2010/04/24(Sat) 16:15

共分散構造モデルについて,ある講義を受講している者とそうでない者との比較をしたいと思っています。多母集団同時分析を行い,次のような結果となりました:

step1. 群ごとの別々の分析。適合しました。
step2. 配置不変モデル(潜在因子から1つの観測変数へのパス係数を1に固定)は適合エラーとなりました
step3. 測定不変モデル(配置不変の制約に加えて,群間で対応する因子から観測変数へのパス係数をすべて等しいという制約を課す)は適合しました。

この場合,測定不変モデルを採用して解釈してよいものでしょうか? それともパスの配置が群で異なることを示唆するステップ2の結果から,モデル自体の再考が必要ということになるのでしょうか?

No.12526 Re: 配置不変と測定不変モデル  【D1院生です。】 2010/04/26(Mon) 20:20

情報が限られているようですので,わかる範囲で,答えさせていただきます。
{以下手順の確認です}
step1. が良好なら,制約を設けず多母集団同時分析(step2.にあたります)し,全体の適合度指標も良好ならば,step3.で各パスに等値制約を設定し,測定不変モデルの検討を実施するのが手順です。
ここで,
>step2. 配置不変モデル(潜在因子から1つの観測変数へのパス係数を1に固定)は適合エラーとなりました
と いうことですが,おそらく因子分析を含むモデルを検討されていると思いますが,そもそも,step1. でこの手続き(潜在因子から1つの観測変数へのパス係数を1に固定)はされましたか?これは,step2.で行なうことではなく,因子分析モデルなら必ず 必要な手続きです。
また,今回のように一番制約が厳しい,step3.だけ適合しているというのは,おそらくstep2.の分析のやり方に,根本的なミスがあると思いますので,エラーの内容をよく検討し,分析がどこで止まり,原因は何であるかを探られることが先決かと思います。
ちなみに,このままでは,手続きが不十分なので,上記の「測定不変モデル」は採用できないと思います。

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