No.12462 FDRとNewman-Keulsについて 【まさ】 2010/04/15(Thu) 17:12
初めて質問させていただきます。
Newman-KeulsとStudent-Newman-Keulsの方法はFWER(family-wise error rate)を一定値以下に抑えることができず,多重比較法としては不適切であるとされています。
しかし,Benjaminiらは1995年にFDR(false discovery rate)という新しい多重比較の概念を提案しました。これ以降FDRを一定値以下に抑える多重比較法が複数開発されたようです。
このFDRに関する研究の中で,Newman-KeulsとStudent-Newman-Keulsの方法はFDRを一定値以下に抑えているという論文が出されました。
Newman-Keuls:Shaffer J.P(2007) Controlling the false discovery rate with
constraints: The newman-keuls test revisited. Biometrical Journal
49:136- 143
Student-Newman-Keuls:Oehlert
G.W.(2000) Student-Newman-Keuls controls the false discovery. Statistics
& Probability Letters 46:381-383
読んではみたのですが,数学の専門家ではない私にはこれら論文の内容を深く議論することができませんでした。
これらの論文を信用して,Newman-KeulsとStudent-Newman-Keulsの方法は,「FDRの観点からは適切な多重比較法である」と判断してもよいのでしょうか。
是非知識のある方の意見を聞かせてください。よろしくお願いします。
No.12472 Re: FDRとNewman-Keulsについて 【surg】 2010/04/17(Sat) 10:48
> これらの論文を信用して,Newman-KeulsとStudent-Newman-Keulsの方法は,「FDRの観点からは適切な多重比較法である」と判断してもよいのでしょうか。
Yes.
しかし,対比較にNewman-Keulsを使うのは不適切というのが一般的な見解でしょう.少なくとも臨床医学の分野では,査読ではじかれることが多いと思います.
No.12475 Re: FDRとNewman-Keulsについて 【まさ】 2010/04/17(Sat) 21:28
書き込みありがとうございました。
これら2つの方法はFDRを一定値以下に抑えているようですが,世間的
には「Newman-KeulsとStudent-Newman-Keulsの方法は多重比較法として不適切」という考えが主流でしょう。surgさんの
指摘の通り,FDRを一定値以下に抑えているとしても,これら2つの多重比較法の使用は避けたいと思います。
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