No.12452 フロア効果&内的整合性  【統計涙目のR】 2010/04/14(Wed) 15:01

初めて投稿いたします。ごく初歩的な質問ですが,よろしくお願いいたします。

1 天井効果・フロア効果に関して
  フロア効果で,平均-SDの値からどのくらい離れているとカットした方が良いという目安のようなものはありますか。いろいろ参考文献をあたってみると, 0.01くらいなら,項目として含めても大丈夫かと感じたのですが,0.05とか0.1くらい下回っているときはカットした方が安全なのでしょうか。

2 下位尺度の内的整合性に関して
  SPSSを使って因子分析(主因子法)で3因子を抽出し,その後,下位尺度の内的整合性を見るため,信頼性分析を行いました。3因子目が2項目しかなく, 「信頼性統計量」が0.81,「修正済み項目合計相関」が0.69という値が出たのですが,「項目が削除された場合のクロンバックα」に「a. 項目間の平均共分散が負なので,値が負になります。これは,信頼性モデルの仮定に反しています。項目のコーディングをチェックしてください。」という警告 メッセージが出てしまいました。これは3因子目が2項目だから出てしまったのでしょうか。このまま,3因子として扱っていいのでしょうか。それとも,因子 数を変えて因子分析をやり直すべきなのでしょうか。警告メッセージの意味をどう解釈すべきか,統計学初心者にはさっぱりわからず途方に暮れております。

皆様のご教示を賜りたく,よろしくお願いいたします。

No.12454 Re: フロア効果&内的整合性  【青木繁伸】 2010/04/14(Wed) 17:13

2 についてのみ。
2項目しかなくて,1項目を削除した場合のクロンバックのαを求めようとしたら,変数は1個しかないことになるでしょう(k=1)。そうすると,クロンバックのαを求める以下の式の分母 k-1 が0になるでしょう。それがエラーの原因です。

2項目しかないものを尺度としてよいかどうかは,統計学が答えられる問題ではないと思います。


No.12456 Re: フロア効果&内的整合性  【統計涙目のR】 2010/04/14(Wed) 18:13

青木先生

早速ご教示いただき,ありがとうございました。
クロンバックαの警告メッセージの意味がわかり,恥ずかしながら,改めてなるほど,そうだったのか!と思いました。

なお,ご指摘の通り,2項目しかないものを尺度とするかどうか,調査の目的を勘案し,もう一度考えてみたいと思います。

本当にありがとうございました。

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