No.12205 カウンターバランスをとること  【ぽち】 2010/03/01(Mon) 20:37

査読をしていまして,わからなくなりましたので,ご教授ください。

同じ聴力を持つ(とされる)100人の被験者を,50名ずつの2つのグループに分けています。一つのグループには,A音を先に聞かせそのあとB音,もう一つのグループにはB音を先に聞かせそのあとA音,という提示順です。

分析のところでこまったのが,この二つのグループを異なる処置を施したグループとして扱っているのです。この論文で言いたいことは,「A音よりB音の方が聞き取りやすい」ということです。

私の考えでは,二つのグループのデータを統合したデータで,A音がB音より聞き取りやすいということをt検定で調べるべきだと思うのですが。論文のこのやり方は正しいのでしょうか?

申し訳ありませんが,ご教授ください。

No.12206 Re: カウンターバランスをとること  【青木繁伸】 2010/03/01(Mon) 20:50

> つのグループのデータを統合したデータで

というのはどういう事ですか?A音,B音それぞれ50個のデータとするということですか?それはだめでしょう。

> この二つのグループを異なる処置を施したグループとして扱っているのです。

具体的に,どういう検定をしているんでしょうか?
「聞き取りやすい」ということも,どのような測定値として得ているんでしょうか?
まあ,査読対象論文ということなので,外部に情報を漏らすのは良くないと思いますけどね。

そ もそも,実験デザインとしては,薬効試験の場合とは違うのですから,A も B も必要とされれば(被検者の求めにより)何回でも聞かせてから,どちらが聞きやすいか答えさせれば良いのではないでしょうかね。それぞれ 1 回限りということにこだわるからどちらを先に聞かせるかが重要になるのかもしれないですね(聞く順序が聞きやすさの判定に影響するのかもしれないけど,そ んなことは余り考えられないのでは?)。例えば,きき酒なんかで,どちらが好きかなどを回答させる場合,どちらが先でもよいし,何回飲み比べても,回答の 正確さを増すことはあっても,不正確になるということはないと思いますけどね。

No.12207 Re: カウンターバランスをとること  【ぽち】 2010/03/01(Mon) 21:05

青木先生

言葉足らずで申し訳ありません。

>A音,B音それぞれ50個のデータとするということですか?それはだめでしょう。

「A 音を先に聞かせたグループのデータ」と「B音を先に聞かせたグループのデータ」を独立したものとして扱うのではなく,単に提示順の効果をカウンターバラン スで工夫しているだけなので,50個ずつのデータではなく,100個の一つのデータとして分析すべきではないか,と私は主張したいのですが。

他人の論文で審査に関わりますので,詳細をお伝えできず申し訳ありません。前段のことだけでも明確になれば幸いなのですが。

No.12208 Re: カウンターバランスをとること  【青木繁伸】 2010/03/01(Mon) 21:09

100 対の対応のあるデータということですか?
どちらを先に聞くかによる影響がないのなら,また,あったとしても,前後を入れ替えたものが同数ずつあるので効果は打ち消されるので,良いのではないかと思いますけど?

No.12209 Re: カウンターバランスをとること  【ぽち】 2010/03/01(Mon) 21:16

青木先生

はい,100対の対応あるデータ,これを言いたかったわけです。

ありがとうございました。

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