No.12096 集団の%比較 【ひよ子】 2010/02/17(Wed) 22:34
初めて投稿させていただきます。
同僚が以下のようなことを考えているようですが,質問に答えられなくて困っています。また私も疑問が残るので質問させていただきます。
ある戦略Xの実施前後のサービスA利用者の割合を比較したいのです。
実施前の集団は約200人でサービスAの利用者は15%(85%はサービスB利用),実施後の集団は80人で,サービスAの利用者は20%(80%はサービスB利用)です。
この前後の15%と20%が統計学的に有意かどうかをカイ二乗検定を用いて検定することを考えているようです。
ちなみに,実施前の集団200人と実施後の80人は,前後で対応のあるデータとなっている人もいますし,そうでない人もいます。
SASを用いて行いましたが,120人が欠損として扱われてしまいます。しかし,同僚は単に%の比較をしたいだけ(個人の変化ではなく集団としての変化を考えたい)なのに,120が欠損になってしまうのが納得できないようです。
SAS用のファイルにはデータが1,0(1:サービスA 0:サービスB)で入っています。列には変数が2つ(戦略前,戦略後)あり,一見すると対応のあるデータのようですが,その順番には意味はないようです。
2×2のテーブルを用いて,欠損になってしまうと考えられる理由も説明しましたが,納得してもらえません。そもそも個人を見ている訳ではないと。
このような場合,データを欠損させず集団として%のみを比較するのは可能なのでしょうか。また何か他に方法はあるのでしょうか。
初歩的な内容ですが,どうぞよろしくお願いいたします。
No.12099 Re: 集団の%比較 【青木繁伸】 2010/02/17(Wed) 22:54
> 実施前の集団200人と実施後の80人は,前後で対応のあるデータとなっている人もいますし,そうでない人もいます。
このような,中途半端なデータを対象にするのは「やめにしましょう」。だって,200人の総てについて,戦略実施後のデータはないのでしょう?(戦略実施後のデータしかない被検者もいるのでしょうし)。
ちゃんとした結論を得るためには,データもちゃんと採らないといけません。
何
がちゃんとしたデータかについては異論もあるでしょうけど,まずは,同じ対象者について事前と事後でデータを採って,態度に変化があったかどうかを見ると
いうやり方でしょう。たぶんこれは,もっとも説得力のあるデータの取り方でしょう。ある人の意見を変えられるかどうかは,二つの刺激の強弱を最もよく反映
することでしょうから。というのは,おいておいて,このような場合にはマクネマーの検定というのを使います。まさに,ある刺激の前後での割合の変化(この
場合には「戦略Xの実施の前後でのサービス利用率の変化」でしょう)の検定ですね。
「とにかくデータを採る」とか,「とにかくあるデータを使う」とか,「とにかくなんとかやってみる」というやり方は止めましょう。
お金と時間と労力と能力の無駄です。
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