No.12031 対応のあるt検定  【ヤマビコ】 2010/02/11(Thu) 21:05

はじめまして。某企業の会社員ヤマビコと言います。弊社では年々離職率が高まっているため,私は自主的にその対策を考えて みることにしました。そこで弊社のこれまでの離職者を調べた結果,「対人スキルが向上すれば,離職願望が低下する」という仮説を導きました。次に,それを 実証しようと思い,仕事後に,今月の2月1日〜8日まで(専門家による)対人スキル訓練を実施しました。

手順ですが,まず,数量データで 示したかったので,その対人スキル訓練に参加する群と,しなかった群とに分けました。そして,実験参加群には,対人スキル訓練の実施前(2月1日)と後 (2月8日)に,質問紙で対人スキル(18項目で構成される)と離職願望(5項目で構成される)を測定しました。対人スキル訓練に参加しなかった統制群で も,2月1日と2月8日に対人スキルと離職願望を測定しました。

対応のあるt検定を実施した結果,実験参加群(n=38)では,対人スキル得点の有意な上昇がみられ,離職願望得点も有意な下降がみられました。
統制群(n=35)では,対人スキルも離職願望も有意差がみられませんでした。
したがって,私は「対人スキルが向上すれば,離職願望が低下する」という仮説が支持されたと考えました。

お 伺いしたいのは,「この方法で,『対人スキルが向上すれば,離職願望が低下する』という調査仮説が支持されたと言えるのか?」ということです(もし,この 方法よりも,良い方法がございましたら,お教え下さい)。私の周りには多変量解析に精通している者がいません。私も大学時代に少し習った程度です。大変恐 縮ですが,何卒よろしくお願いいたします。

No.12033 Re: 対応のあるt検定  【青木繁伸】 2010/02/11(Thu) 22:52

実験に参加した群と参加しなかった群について,別々に2回の検定を行ったのですね?
望ましいのは,2要因分散分析,一要因は独立,もう一つの要因は対応ありとして分析する方が良いと思いますが,どうでしょう。

No.12036 Re: 対応のあるt検定  【ヤマビコ】 2010/02/12(Fri) 06:45

ご回答,ありがとうございました。

>実験に参加した群と参加しなかった群について,別々に2回の検定を行ったのですね?
はい。別々に2回の検定を行いました。

>望ましいのは,2要因分散分析,一要因は独立,もう一つの要因は対応ありとして分析する方が良いと思いますが,どうでしょう。
対応のt検定だけではその仮説の検証は不十分で,3つの分析ツールを実施しなければならないということですか?

No.12037 Re: 対応のあるt検定  【青木繁伸】 2010/02/12(Fri) 09:13

> 3つの分析ツールを実施しなければならないということですか?

「一要因は独立,もう一つの要因は対応あり」は,「2要因分散分析」の説明です。

No.12041 Re: 対応のあるt検定  【ヤマビコ】 2010/02/13(Sat) 07:35

度々申し訳ございません。先生にご指導頂いてから,分散分析について勉強しています。分散分析については全くの無知でして。すみません。この場合は,反復測定分散分析を行えばよいのですか?

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