No.12024 比率の差の検定  【JJK】 2010/02/11(Thu) 14:06

はじめまして,ある病気の発病について,縦断的研究をしているものです。
ご多忙中恐縮ですが,比率の差の検定の方法についてご教示いただけると幸いです。

将来的に発病の危険のある4つのグループと,正常対象群における,ある遺伝子の保有者人数が以下のようになりました。

フィッ シャーの直接確率法を行うと,全体としてはp=0.008で有意差あり,となるのですが,どの群で差があるのか調べようと,ライアンあるいはチューキーの 方法で下位検定を行うと,群間の有意差がでません。グループ2,3は遺伝子保有率が40%以上で,その他の群(10%台)より多いのですが,このような場 合はどうすれば群間の有意差を示せるのですか。
     グループ1  グループ2   グループ3  グループ4  正常対象    
遺伝子あり  2       9     12      2      27        
遺伝子なし 15      16     15     14     128   

No.12026 Re: 比率の差の検定  【青木繁伸】 2010/02/11(Thu) 16:57

4つのグループそれぞれと正常対照群の比較の4回の検定ですか?ボンフェローニ法だと,グループ3と正常対照群の間には差があることになりますね。

全ての組み合わせの対比較ならば,http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/p_multi_comp2.html に示した R 関数を使えば以下のようになります。
> x <- matrix(c(2, 9, 12, 2, 27, 15, 16, 15, 14, 128), 5)
> pairwise.prop2.test(x, test.function=fisher.test)

Pairwise comparisons using fisher.test

data: x

1 2 3 4
2 0.908 - - -
3 0.397 1.000 - - ここに示す P 値は,そのまま有意水準αと比較するものです
4 1.000 0.908 0.397 -
5 1.000 0.397 0.039 1.000
> このような場合はどうすれば群間の有意差を示せるのですか。

サンプルサイズが小さいから,パワーが低いのですね。データを集めるしかないでしょう。

No.12029 Re: 比率の差の検定  【JJK】 2010/02/11(Thu) 17:56

青木先生

ご多忙中,ご丁寧なご回答を本当にありがとうございます。
全ての組み合わせの対比較をしたいと思いました。
pairwise.prop.testを使ってみます。

JJK

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