No.11985 提示順の影響を調べる  【じじ】 2010/02/07(Sun) 23:51

ご指導のほど,よろしくお願いします。

刺激群Aと刺激群Bの心理評価を比較したいとします。
そこで,被験者を2群にわけ,片方を刺激群A終了後,刺激群Bの評価を行う群,もう片方をB→Aの順に行う群とします。(カウンターバランスをとっている)
評価内容は刺激群内のそれぞれの刺激に対して0〜10の整数で回答してもらうというものです。
そうして得られた結果から提示順が回答結果に影響するかを検定したいのですが,どのようにすればよいのでしょうか。
また,結果,有意差がある(提示順は回答結果に影響する)となった場合,カウンターバランスをとっているにもかかわらず,この実験結果からAとBを比較する事はできなくなってしまうのでしょうか。

よろしくお願いします。

No.11986 Re: 提示順の影響を調べる  【青木繁伸】 2010/02/08(Mon) 09:20

> 提示順が回答結果に影響するかを検定したいのですが,どのようにすればよいのでしょうか。

独立二標本なら,平均値の差の検定(t検定)かマン・ホイットニーの U 検定でしょう。

> また,結果,有意差がある(提示順は回答結果に影響する)となった場合,カウンターバランスをとっているにもかかわらず,この実験結果からAとBを比較する事はできなくなってしまうのでしょうか。

それはそうでしょう。

提示順が影響するのだから,同じ対象者に両方の刺激を与えるのでなく,二標本を用意して,片方ずつの刺激を与えればよいのでしょう?

No.11997 Re: 提示順の影響を調べる  【じじ】 2010/02/08(Mon) 21:49

青木繁伸様,ご回答ありがとうございます。

>独立二標本なら,平均値の差の検定(t検定)かマン・ホイットニーの U 検定でしょう。

t検定は考えていたのですが,マン・ホイットニーの U 検定は存在自体を知らず,本当にありがとうございます。
また,χ2検定も使えるのではと考えていたのですが…どうなんでしょうか。

>提示順が影響する

やはり比較できないのですか…。
どのような実験でも順序効果は出てきてしまうものだと思うのですが,実際の心理実験の場合どのように対処しているのでしょうか。
やはり出来るだけ被験者間要因で実験を計画するのでしょうか。

No.11998 Re: 提示順の影響を調べる  【青木繁伸】 2010/02/08(Mon) 23:43

心理学の実験では「カウンターバランス」が使われているようですが,医学・薬学の現場では,やはり,それぞれの処 理をマッチングした独立な標本に無作為割り付けして効果を比較するのが普通ではないでしょうか。薬なんかの薬効をみるとき,前の薬の効果が残っている状況 で次の薬の薬効試験が始まったかどうかは重大な関心事だと思いますよね。性・年齢・病状その他をコントロールした対象で実験が行われることになるのではな いでしょうかね。
カウンターバランスでは,順序効果を考慮しているとは思いますが,順序効果が否定できない場合,その先のデータ解析が「不可能」になるのではないかと思うのですよ。順序効果の検定をしたとして,帰無仮説が採択されたとしても順序効果がないと言うことではないのですしね。

No.12001 Re: 提示順の影響を調べる  【じじ】 2010/02/09(Tue) 14:21

ありがとうございます。

被験者内要因計画はあまり使わない方が良いようですね。
いくつも回答いただき申し訳ないのですが,もう一つだけ
ご回答願えないでしょうか,どうかお願いします。

刺激群A
a1
a2
a3


刺激群B
b1
b2
b3


というデータが被験者分ある時,t検定を行うのは各刺激別(a1,a2等)に行うのか,
それとも,刺激群内の平均をとり,その値について行うのかどちらが一般的なのでしょうか。

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