No.11942 2群間のデータの比較  【まり】 2010/02/03(Wed) 20:16

こんにちは。今回,高血圧患者50名で,使用中の薬Bから新薬Cに変更しました。
変更前(3回の平均)と変更4週目,8週目の血圧などを比較します。
8週目受診したのは50名のうち,30名でした。
手法を調べましたが,確信がもてません。

[1]薬Bでの変更前血圧(50名)と,薬C変更後4週目血圧(50名)の比較
→正規分布なら対応のあるt検定,正規分布でないならWilcoxon符号付順位和検定

[2]薬Bでの変更前血圧(50名)と,薬C変更後8週目血圧(30名)の比較
→正規分布・等分散なら対応のないt検定,正規分布だが等分散でないならWelchのt検定,正規分布でない場合はU検定

[3]変更前と,変更後に服用しやすさを0〜3(順序尺度)で評価
→4週目,8週目ともWilcoxon順位和検定

[4] 上記[1][2]で有意差が出ても,新薬Cへの期待効果(まじめに服用)で,実際の効果に差が無くても有意差が検出されことがあります。この期待効果を差 し引いて,1年前に同じ50名を,旧薬Aから,当時の新薬だったBに変更した時の結果を,今回の結果と比較しました。
→1年前の薬B変更後と,今回の薬C変更後の4週目同士を,上の[1]の手法で解析。同じく8週目同士を,上の[2]の手法で解析。
→有意差があれば(期待効果の影響を差し引いても)薬Cは薬Bより血圧降下作用が強いといえる

この考え方でよろしいでしょうか。
お忙しいところ大変恐れ入りますが,ご助言を頂けますと幸いです。

No.11943 Re: 2群間のデータの比較  【青木繁伸】 2010/02/03(Wed) 20:59

> [2]薬Bでの変更前血圧(50名)と,薬C変更後8週目血圧(30名)の比較
> →正規分布・等分散なら対応のないt検定,正規分布だが等分散でないならWelchのt検定,正規分布でない場合はU検定

要するに,対応のないデータとして扱うと言うことですか?
それは違うでしょう。50名の内の30名は対応のあるデータでしょう?20名は対応がない。
それをまとめて対応のないデータとして扱うのはマズイでしょう。8週目のデータのない20名のデータは捨てるしかないでしょう。

[3] も同じですね。

> 新薬Cへの期待効果(まじめに服用)で,実際の効果に差が無くても有意差が検出されことがあります。この期待効果を差し引いて,1年前に同じ50名を,旧薬Aから,当時の新薬だったBに変更した時の結果を,今回の結果と比較しました。

どうやって期待効果を差し引いたのでしょうか。
このような実験デザインを立てるときには,旧薬を使い続ける対照群を作ったり,二重盲検法の採用とかが普通ではないですか?

50 例というのも少ないように思います。パワーアナリシスによってサンプルサイズが決定されたのならよいのですが。

No.11947 Re: 2群間のデータの比較  【まり】 2010/02/04(Thu) 02:23

早速の御返信,本当にありがとうございました。
とてもよく分かりました。
ありがとうございました。

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