No.11790 Re: 二群の検定について 【青木繁伸】 2010/01/23(Sat) 05:15
どういう統計解析パッケージを使ったかわからないですが,カイ二乗検定は,警告メッセージが出たでしょう。適切な方法は Fisher's exact test でしょう。> a <- matrix(c(135, 0, 1, 5, 0, 134, 10, 9, 8, 2), 5)な お,あなたが行おうとしている多重比較は,「帝王切開の理由1と理由2」を比較しようとしているなどですから,この場合「群」は分娩法になるわけです。 で,この場合も,期待値が小さい分割表を対象にしなければならないので,R の pairwise.prop.test を改善した,
> chisq.test(a)
Pearson's Chi-squared test
data: a
X-squared = 17.5961, df = 4, p-value = 0.001480
警告メッセージ:
In chisq.test(a) : カイ自乗近似は不正確かもしれません (注:期待値が小さいものがあるということです)
> fisher.test(a) # こちらを採用すべし
Fisher's Exact Test for Count Data
data: a
p-value = 0.0003287
alternative hypothesis: two.sided
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/p_multi_comp2.html
を使うとよいでしょう。
なお,このプログラムが出力するのは,「調整された P 値」なので,比較すべき有意水準はαそのものなので注意してください。> pairwise.prop2.test(a, test.function=fisher.test)
Pairwise comparisons using fisher.test
data: a
1 2 3 4
2 0.017 - - -
3 0.177 1.000 - -
4 1.000 0.366 1.000 -
5 1.000 1.000 1.000 1.000
P value adjustment method: holm
No.11793 Re: 二群の検定について 【ちーさん】 2010/01/23(Sat) 10:36
わかりやすい返信誠にありがとうございました。
返信を頂いてよく考えていたら,私それぞれの分娩方法間の有意差がみたかったのではなく,結論的に例えば「介入群とコントロール群を比べたときに帝王切開理由2において有意差があった(なかった)」とかにしたいのですが,その場合は,フィッシャーズで
介入群 コントロール群
帝王切開理由2 1 9
それ以外 140 154
として検定したらいいのでしょうか?分娩方法すべてにおいてこうやって検定してもいいものですか?
No.11794 Re: 二群の検定について 【青木繁伸】 2010/01/23(Sat) 11:01
例えば,「帝王切開理由2は介入群とコントロール群で同じ割合である」というような検定ですか。それなら,介入 群:コントロール群=1:1という帰無仮説の2項検定でしょう。そのそのような検定を全部で何回行うか(自然分娩についても検定するなら5通り)をk通り とし,二項検定のp値とα/k を比較するのが簡単なボンフェローニ法です。> binom.test(1,10)
Exact binomial test
data: 1 and 10
number of successes = 1, number of trials = 10, p-value = 0.02148
alternative hypothesis: true probability of success is not equal to 0.5
95 percent confidence interval:
0.002528579 0.445016117
sample estimates:
probability of success
0.1
No.11795 Re: 二群の検定について 【ちーさん】 2010/01/23(Sat) 12:31
ありがとうございます!!勉強してみます。
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