No.11786 ピアソンの相関係数の結果表記方法  【MOO】 2010/01/22(Fri) 22:10

ピアソンの相関係数を用いて相関を求めました。論文への表記の方法についてお聞きしたいのですが,係数を表にした表外に P<0.001**(例えばですが)というような表記をしているのを見ますが,私の持っている本にはrが0.2~0.4なら相関関係あり・・・と いった相関係数の値での判定するようになっていますが,論文への表記は一般的にどのようにするべきなのでしょうか?またP<0.00 **・・・の 表記の意味を教えて頂けるでしょうか。
よろしくお願いします。

No.11787 Re: ピアソンの相関係数の結果表記方法  【青木繁伸】 2010/01/22(Fri) 22:26

> 表外にP<0.001**(例えばですが)

通常(お勧めできませんが),P < 0.001 なら,星印(*)は3つ付けられるのが慣習です(P < 0.01 なら **,P < 0.05 なら *。ちなみに P < 0.10 なら + とか † をつけるという亜流がありますが,お勧めできません)。

> rが0.2~0.4なら相関関係あり・・・といった相関係数の値での判定する

上のような P の大小関係で判定するのは,「実際的な意味を考えていない」ことになります。つまり,相関係数がたとえ 0.01 のように小さなものであっても,データ数が莫大なら P の値は例えば 0.05 などより小さくなってしまうことがあり得ます。
つ まり,統計学的な意味(P 値による判定)と,実質的な意味(相関係数の二乗値が,一方の変数が他方の変数に影響を及ぼす割合,例えば相関係数 r = 0.5 であっても,r×r = 0.25 となって,一方の変数は他の変数の 1/4 くらいしか説明していない)の乖離ということでしょう。

> 論文への表記は一般的にどのようにするべきなのでしょうか?

反語的に

日本心理学会を初めとする心理学系の学会に投稿するときには r(22)=.43,p<.05 などと,みょうな表記をしなくてはならないようです。詳しくは,該当学会の投稿要領を参照する必要があるでしょう(英文誌でも APA などは同じでしょう)

いずれにせよ,投稿先の投稿規程・投稿要領に従うべきでしょう(それが,どんなに変であろうと)

> P<0.00 **・・・の表記の意味を教えて頂けるでしょうか。

これも,一般的には上の通りですが,特定の学会では,その投稿規程・投稿要領を参照してください。

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