No.11770 Re: patient days 【青木繁伸】 2010/01/21(Thu) 15:51
1000人日あたりの数値をだすのは,色々な理由がありますが,「2群比較で優越性や非劣性を見る場合の手法,例数設計」のような統計処理をするに当たっては実数値でやります。
というか,そもそも感染率とか(死亡率や出生率など人口統計数値)は全数調査なので,検定や区間推定の対象ではありません。
No.11771 Re: patient days 【IN-C】 2010/01/21(Thu) 16:35
ご回答ありがとうございます。
やろうとしているのは,何かインプラントを入れてて例えばステントに対してステント内血栓とか,なんらかの感染とかが再帰的に起きるときに,そういったデバイスを入れていた1000人日あたりの感染率を比較することです。
No.11772 Re: patient days 【青木繁伸】 2010/01/21(Thu) 16:40
そう言うのは,生存率解析の方が適切でしょう。
No.11773 Re: patient days 【IN-C】 2010/01/21(Thu) 17:35
いくつか文献を見ると仰る通り生存率解析を行っております。
なかには1000人日あたり0.044に対して0.049でα=0.05,power=0.8で25000人日という計算をしているものがありましたが,どうやって計算しているのか良く分かりません。
先生が最初に「実数値」と仰ったのは,症例毎に観察日数と発現件数から1000日あたりの発現件数を出してこの値に対して通常のtなりなんなりといった検定を行うという理解でよろしいでしょうか。
No.11774 Re: patient days 【青木繁伸】 2010/01/21(Thu) 17:41
> 症例毎に観察日数と発現件数から1000日あたりの発現件数を出してこの値に対して通常のtなりなんなりといった検定を行うという理解
まるで逆です。
1000人日というような数値を使わないと言うことです。
また,事象発現までの時間や打ち切りデータを考慮するので,普通のt検定なんかは使えないということです。
> どうやって計算しているのか良く分かりません。
その部分に関する参考文献などの記載もないのですか?
No.11781 Re: patient days 【IN-C】 2010/01/22(Fri) 13:04
>その部分に関する参考文献などの記載もないのですか?
すみません,文献は院内感染の変化 を見ているもので,よくよく見たら"HAI rates per 1000 patient-days during pre- and post- were compared by Z statistics"と書いてあったのでWilocoxon符号付順位検定かなと思いました。
No.11785 Re: patient days 【青木繁伸】 2010/01/22(Fri) 21:11
よくわからないのだけど,
示された例
> 例えば被験者が800人で
> 人日=Σ(各被験者の観察日数)=12000
感染件数=50とすると
> 1000人日当たりの感染者数=50/12000*1000=4.17
例 その2
例えば被検者が3000人で
人日=Σ(各被験者の観察日数)=12000
感染件数=50
とすると
1000人日当たりの感染者数=50/12000*1000=4.17
あれ,被検者3000人になっていたのだけどそれは,無関係だったの?
No.11903 Re: patient days 【IN-C】 2010/01/31(Sun) 13:53
>あれ,被検者3000人になっていたのだけどそれは,無関係だったの?
ご指摘の通りです。この場合,被験者がクラスターみたいな(?)感じになるのかと思ったら,そこは無視して全て独立した固体として延べ人数として勘定しております。
No.11904 Re: patient days 【青木繁伸】 2010/01/31(Sun) 13:58
紛らわしい書き方になったけど,あれは,あなたへの質問ではありません。
仰ったような人日あたりの発生率は,分母の考慮がないじゃないですか?800人についてのデータでも3000人に付いてのデータでも,人日が同じになってしまうことがありますねえという例に対してのコメントです。
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