No.11560 ロジステック回帰分析の前の検定  【ロジステック回帰分析】 2009/12/20(Sun) 01:01

いつも大変お世話になっております。早速ですが,論文を読んでいると,ロジスティック回帰分析を行う前に,説明変数の項目 について,平均の場合はt検定,割合の場合はカイ2乗検定などを行っておりますが,t検定,カイ2乗検定などを用いて説明変数を分析することは,ロジス ティック回帰分析を行う前の手順として,必要なのでしょうか?教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。

No.11561 Re: ロジステック回帰分析の前の検定  【青木繁伸】 2009/12/20(Sun) 08:41

何事も単純集計から始まるので,基礎的な解析として必要でしょう。ただ,ロジスティック回帰分析の前段階として必須のものではないでしょう。変数選択でモデルを選び,選ばれた変数について基礎的な集計を行って確認するというようなことでも良いでしょう。
ただ,おすすめでないのは,「一変量でロジスティック回帰を行って,有意な変数だけを使ってモデルを構築するというやり方」。これは避けた方がよい。

No.11562 Re: ロジステック回帰分析の前の検定  【ロジステック回帰分析】 2009/12/20(Sun) 15:57

返信ありがとうございます。私が解釈していたのは,t検定,χ2検定などでみられないもの(予測)を,ロジス ティック回帰分析では予測できると解釈しておりましたが,適当なのでしょうか?その考えだと,目的変数を予想できる説明変数を明らかにすることが目的 で,t検定,χ2検定は,単なる差であって,目的には必要ない統計作業のように思われるのですが,いかがなのでしょうか?再度,教えていただけると幸いで す。よろしくお願いします。

No.11563 Re: ロジステック回帰分析の前の検定  【taipapa】 2009/12/20(Sun) 16:09

横から,恐縮ですが,青木先生の仰っているように,まず基礎作業として必要と思います.crude odds ratio, adjusted odds ratio, confounding, interactionなどの概念を理解されていらっしゃるでしょうか?これらを理解するためにお薦めの文献としては,各種書籍がありますし,ネットに は,おぉ,ただで1冊本が転がっている.

Analysis of epidemiological data using R and Epicalc
Document produced by: The Epidemiology Unit - Prince of Songkla University - Thailand

http://apps.who.int/tdr/svc/publications/training-guideline-publications/analysis-epidemiological-data

上記アドレスから,本1冊まるまるダウンロードできます.

見当違いのアドバイスでしたらご容赦ください.

No.11564 Re: ロジステック回帰分析の前の検定  【ロジステック回帰分析】 2009/12/20(Sun) 22:41

アドバイスありがとうございます。目的とは関連していないのに,基礎作業として必要という解釈でよろしいのでしょ うか?その場合,基礎作業の結果には,どのように考察をすればよいのでしょうか?平均,分布に差があるが,その差は目的と何ら関係していないということで はないのでしょうか?crude odds ratio, adjusted odds ratio, confounding, interactionがわかれば,その理屈はわかるのでしょうか?何度も申し訳ありません,教えていただけると幸いです。

No.11567 Re: ロジステック回帰分析の前の検定  【taipapa】 2009/12/21(Mon) 00:17

どのような分野の何を解析しているのかにもよりますが,医学論文では,たとえば,population characteristicsとして,疾患群とコントロール群の年齢,性別,高血圧や糖尿病の有無その他の因子を比較し,差がない(もしくはある)こと を言った上で,multivariate analysisの結果を述べる(我々のモデルでは,この因子とこの因子がhogehogeに関連している)というのが作法だと思います.具体的に解析し ているデータを挙げた方が識者の方からアドバイスがもらいやすいと思います.

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