No.11516 Re: 回帰分析と重要性の金額 【青木繁伸】 2009/12/14(Mon) 21:55
「重要性の金額」ってなんですか?どういうことですか?
「売上高の推定値を求め,実際値との差が妥当か」というのもわかりません。妥当の逆は不当?差が不当とはどういうこと?
No.11517 Re: 回帰分析と重要性の金額 【tomato】 2009/12/14(Mon) 22:13
わかりにい質問で申し訳ありません
「重要性の金額」は監査人が許容する記載誤りの金額です。
例えば売上2000億の会社に対し,重要性の金額を1億とすると,
1憶以下の金額の誤りは監査人として許容する
(間違った会計処理の取引が1憶位あっても金額が小さいからそこまで保障できません。)
今回は回帰分析をするソフトでその金額を入力しました。
妥当か否かというのは,差額が監査人として許容できるか否かを表しています。
許容範囲以上の金額だと監査人として「この売上数量に対しこの売上高はちょっと大きすぎるあるいは小さすぎる。なんでだろう?」といった事にないます。
No.11518 Re: 回帰分析と重要性の金額 【青木繁伸】 2009/12/14(Mon) 22:18
何らかの予測式で売上高を予測し,その予測値と実際の売上高の差が1億より大きいか小さいかを検討したと言うことでしょう?
だめだめ予測式で予測したら,予測値と実測値に乖離が出るのは当たり前でしょう。どんな予測式(予測値)であるかを不問にして,差の大小をいうのは無意味でしょう。
No.11519 Re: 回帰分析と重要性の金額 【tomato】 2009/12/14(Mon) 22:45
すいません
基準では以下ように書かれておりますので,精度は高いかと思っておりました。
推定値を具体的にどのように計算しているのかお聞きしたかったのですが。
監査基準委員会報告書第1号 分析的手続 6(4)回帰分析
「回 帰分析は,統計的手法による合理性テストの一種であり,統計的なリスク比率と精度の水準を利用して求めた金額による推定値と財務情報を比較する手法であ る。統計均手法には幾つかのモデルがあるが,回帰分析の利点は,(1)推定値の算出が明確かつ客観的に可能となり,精度の高い推定値が算出できるこ と,(2)推定値の算出に当たって,多くの関連する独立変数を含めることができること,(3)推定値の精度の水準が直接的に,かつ数値により明らかにされ ることである。」
ここでいう精度の水準が重要性の金額にあたります。
以下監査基準のURL
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/5875/iinkai/iinkai1.html
No.11520 Re: 回帰分析と重要性の金額 【青木繁伸】 2009/12/14(Mon) 22:51
回帰分析というのを全くのブラックボックスと受け取っているのでしょうか?
> 推定値の算出に当たって,多くの関連する独立変数を含めることができること
とありますが,実際に,どのような独立変数を使った予測値であるかを,あなた自身把握していないのですか?
そのようなことでは,
> 推定値の算出が明確かつ客観的に可能となり
ということにはなっていませんね。
まさに
> 推定値の精度の水準が直接的に,かつ数値により明らかにされ
ていない,と言うことではないですか?
No.11521 Re: 回帰分析と重要性の金額 【青木繁伸】 2009/12/14(Mon) 22:53
他の記事にも誤用があったのですけど,コメント欄の下にある URL 欄は,参照 URL を書くためのものではないのですよ。
No.11522 Re: 回帰分析と重要性の金額 【tomato】 2009/12/14(Mon) 23:02
売上数量と売上高の比較したのですが,独立変数は売上数量ではないのですか?
統計的なリスク比率と精度の水準を利用して求めた金額による推定値
とはどのように算定するのでしょうか?
URL失礼致しました。
URL 欄をクリアしないと,いつまでも,残るのです。。。
No.11523 Re: 回帰分析と重要性の金額 【青木繁伸】 2009/12/14(Mon) 23:06
要するに,売上高を予測するための「適切な」予測式を,重回帰分析により求める。予測値と実測値を比較し,差が大 きい時点があれば,その差が生じた原因について考察する。それだけのことではないですか?どれくらいの差であれば問題があるとするかの基準は,重回帰分析 とは何の関係もないことでしょう。また,適切な予測値を得ることのできる予測式は,どのような独立変数を使うかに依存するので,何を使って予測するかとい うのは重要課題であるということ。よりよい予測式を得るためには,その分野の知識が大切ということでしょう。
No.11524 Re: 回帰分析と重要性の金額 【青木繁伸】 2009/12/14(Mon) 23:14
> 売上数量と売上高の比較したのですが,独立変数は売上数量ではないのですか?
では,従属変数は売上高なんですか?
何を使って(独立変数として),何を予測したのですか?
売上数量とは売り上げ個数のことですか?
売られるものは複数種類あり,単価が異なるでしょう?品目ごとの単価は決まっているはずなので,品目の売上数量がわかれば売上高は「完全に予測できる」のではないですか?
売上高=品目Aの売上数量×品目Aの単価 + 品目Bの売上数量×品目Bの単価 + ... + 品目Zの売上数量×品目Zの単価
こんなのは,重回帰分析ではないですね。
> 統計的なリスク比率と精度の水準を利用して求めた金額による推定値とはどのように算定するのでしょうか?
私 にはわかりませんが,あなたは star とかいうプログラムを使って,実際に予測したのではないですか?そのプログラムは,何を入力として要求し,何を出力してくれるのですか?なにか数字を入れ れば,何かわからない数値が結果として出てきたということではないでしょう。
No.11525 Re: 回帰分析と重要性の金額 【tomato】 2009/12/14(Mon) 23:17
差額と回帰分析の関係について大変参考になりました。
独立変数も含めてまた明日検討してみます。ありがとうございます。
No.11526 Re: 回帰分析と重要性の金額 【知ったかぶり】 2009/12/14(Mon) 23:23
Starというのは会計監査などに使われるかなり特殊なプログラムのようです.
>1憶がそのまま差額の許容範囲になっているわけではないのですが,どのように用いているのでしょうか?
このようなことは,そのプログラムが何をどう計算しているかがわからない限り答えようのないことなので,まずはプログラムの解説書にあたるべきでしょう.邦訳もあるようです(結構古いですね).
No.11528 Re: 回帰分析と重要性の金額 【tomato】 2009/12/14(Mon) 23:39
単価と数量ですが。
製品種類と販売数量が多く,監査人側で個別にすべて計算できませんので「毎年同じくらいの価格帯のものが同じ割合販売されている」という仮定をおいて,販売数量を独立変数としました。多少強引な気もするのですが,効率的にするにはこれでやってみたのです。
差額が大きいところを誤りがある可能性が高いとして,掘り下げて検討してみようかと思います。
翻訳書をまた事務所で探してみます。
ありがとうございます。
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