No.11286 比率の検定  【らいす】 2009/11/18(Wed) 10:49

はじめて投稿させていただきます。
現在,とある疾患のA型とB型で,原因となる菌の出現率が異なるかどうかを検討しています。

   菌a  菌b  菌c  菌d
A型  20 28 7 28
B型 10 8 7 5

AB群間の差の検定を,SPSSを用いΧ2乗検定で,4項目を総合判断して2群間の各項目の比率に差がないorある
ことを検定したところ,有意差なしとなりました。

比率を見てみると,
   菌a  菌b  菌c  菌d
A型  24% 34% 8% 34% 
B型 33% 27% 23% 17%

となり,差があるような気もしております。

たとえば,A型の菌cの8%とB型の菌cの23%を統計学的に有意差ありと出すことは可能なのでしょうか?

また,
結局は有意差はなかったのですが,A型の発生率に着目し,
        菌a  菌b   菌c  菌d
A型の発生率  0.5 0.67 0.78 0.85
を“K 群の比率の差の検定・多重比較( 対比較 )テューキーの方法 ”を試してみることは間違いでしょうか?

私が統計学を勉強し始めたばかりであり,適切なキーワードを打ち込めていないだけかもしれませんが,
過去ログに似たような事例を見つけることができませんでした。
もし,参考なるものがありましたら,教えていただけないでしょうか?
よろしくお願い致します。

No.11287 Re: 比率の検定  【青木繁伸】 2009/11/18(Wed) 11:22

> A型の菌cの8%とB型の菌cの23%を統計学的に有意差ありと出すことは可能

菌cとそれ以外ということで,2×2分割表を作って検定することはできるでしょう。
ただ,それを菌a, b, d すべてについてやると,検定自体が独立でないことになりますね。
また,菌cがA,Bと関係あるかという所だけを見ると,A, B 半々ということで,観察結果自体も,7例:7例と半々になっており,期待値の通りということになりますね。

K 群の比率の差の検定・多重比較( 対比較 )テューキーの方法をやるのは特に問題はないと思います

No.11293 Re: 比率の検定  【らいす】 2009/11/18(Wed) 22:25

早速,コメントをいただきまして,ありがとうございます。

>菌cとそれ以外ということで,2×2分割表を作って検定することはできるでしょう。

カテゴリーを操作するのはあまりよろしくないかと思っていたのですが,もし統計学的に有意差を検討をする必要があれば,2×2分割表を使ってもやむなしということでよろしいでしょうか?

>ただ,それを菌a, b, d すべてについてやると,検定自体が独立でないことになりますね。

たとえば,
菌a vs. 菌a以外(b+c+d)の検討と,
菌b vs. 菌b以外(a+c+d)の検討では,
c+dが重複しているので,2つの検討が独立ではないという解釈でよろしいでしょうか?
もし,私の解釈が合っているとしますと,どのような弊害があるのでしょうか?
根拠はないのですが,菌cのみを行って,残り3つの菌について行わないのがむず痒い思いでおります。
よろしくお願い致します。

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