No.11271 Re: 重回帰分析の分析方法について 【波音】 2009/11/17(Tue) 14:03
最近の心理学分野での流行り(?)でいったら,SEMでそのようなモデルを解析することが多いのではないでしょうか。
> Aを独立変数Bを従属変数とする分析と,A・Bを独立変数Cを従属変数とする分析
> Aを独立変数Bを従属変数とする分析と,Bを独立変数Cを従属変数とする分析,Aを独立変数Cを従属変数とする分析
これをまとめると,
B = A(BをAで説明する)
C = A + B(CをAとBで説明する)
C = B(CをBで説明する)
という3つのモデル(単回帰モデル2つと重回帰モデル1つ)を解析することになります。
BをAで説明できて,かつCをBで説明できるのでC←B←Aである。というのと,SEMでC←B←Aというモデルを解析したのでC←B←Aである。という主張の違いでしょう。
No.11273 Re: 重回帰分析の分析方法について 【心理学学部生】 2009/11/17(Tue) 15:33
波音様,ご返信ありがとうございます。
そのような違いでしたのですね。
早速SEMで解析を行ってみようと思います。
分かりやすいご説明で大変助かりました。
迅速なご返信に感謝致します。
No.11274 Re: 重回帰分析の分析方法について 【青木繁伸】 2009/11/17(Tue) 16:37
「・」が掛け算や交互作用を表すのでなければ,「A・Bを独立変数Cを従属変数とする分析」とは,「A と B を独立変数,C を従属変数とする分析」ということではないかとおもわれ,そうすると,
A --> C <-- B
というモデルを表すのではないですか?(一行に書いたのでこういう風になりましたが,要するに,A も B も C に直接効果を及ぼすということですが)
蛇足ながら,矢印が因果関係を表すものであるとすれば,古典的な因果連鎖モデル(ブレイラックの因果推論)からは,
A --> C <-- B なら,A,B 間の相関係数が 0
A --> B --> C なら,A,C 間の偏相関係数が 0
というのが教科書に載っていますね。
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