No.11167 ベイズ統計学  【のの】 2009/11/04(Wed) 16:41

サンフランシスコで疫学統計を勉強しています。
英語のサイトも良いんですが,
青木先生のサイトをはじめ,日本語の統計情報は非常に質が高く有用に思っています。

過去ログですが非常に興味深い質問があったので質問させて下さい。
*** 引用始まり ***
★ 95%信頼区間 ★
3. 95%信頼区間  FJK  2001/08/07 (火) 11:18
今,非常に悩んでいます。
95%信頼区間に関して,いろんな本を読みましたが,多くが,95%信頼区間を100回計算した時に95回真の値を含む範囲と書いてあります。
それでは,実際1回計算した95%信頼区間の95%は何を意味するのですか?
ご教示のほどよろしくお願いします。
--中略--
7. Re^3: 95%信頼区間  青木繁伸  2001/08/07 (火) 17:47
スネデッカー・コクランの「統計的方法」岩波書店の,7ページに,
標本が抽出される前に我々は,予期される信頼判定が真である確率を定めることができる。すなわちつぎのように言うことができる。「自分は無作為標本を抽出 し,それによって区間推定を行う。そのときの区間が母集団比率をおおう確率は0.95である」と。しかしながら,標本が抽出されたのちでは,信頼判定は真 であるか偽であるかのどちらかである。したがって,ボーン郡での標本抽出の結果を報告するにあたって,「1950年のボーン郡の噴霧農家の数が345と 736の間にある確率は0.95である」といえば誤りになる。この論法は難解であるが,信頼区間判定の有効性を弱めるものではない。信頼判定をある場合に 適用したとき,その判定が正しい95%の判定の一つであるか,あるいは誤った5%の判定の一つであるかは知るわけにはいかない。
--後略--
*** 引用終わり ***
青木先生が紹介して頂いたスネデッカー氏の例は非常に理解しやすかったです。

最 近,パネルデータ解析とか,Mixed Modelに興味を持って勉強していますが,ベイズ統計学という考え方を知りました。まだ,あまり理解していませんが,ベイズ統計学的には,「1950年 のボーン郡の噴霧農家の数が345と 736の間にある確率は0.95である」といえると考えて良いのでしょうか?

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