No.10877 LOCFに関する質問です。  【boroty】 2009/09/14(Mon) 15:13

ベースラインと介入後の2観測点しかない場合に,介入後データの欠損値にベースラインの値を投入することは,LOCF法を使用していると呼べるのでしょうか?
またRCTでない場合でもITTを用いるケースはありますか?

No.10878 Re: LOCFに関する質問です。  【青木繁伸】 2009/09/14(Mon) 15:23

略語を使うのも考慮・注意が必要。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/mb-arc/arc022/330.html
せめて,フルスペルを併記すべし。
RCT と ITT って,何ですかと,調べようという気にならない。
調べなくてもわかる方,ぜひお答えください。

No.10879 Re: LOCFに関する質問です。  【boroty】 2009/09/14(Mon) 18:25

青木先生

大変申し訳ございませんでした。
Last Observation Carried Forward (LOCF)法は,最終観測値を欠損値に代入する方法だと理解しております。ただ,経時的なデータを使用するときに用いられることが主流なようで,介入の 前後という2観測値しかない場合にもあてはめてよいのかと疑問に思いました。個人的には,直近のデータがベースラインなのであれば適合するのではないかと 思っています。
Intention To Treat(ITT)は脱落者も含めて分析を行い,Randomized Controlled Trial(RCT)による当初の割り付けを壊さない方法だと理解しております。ただ,ITTの考え方は,RCTではないデザインの研究でも重要な考え方 なのではないかと思い,質問させていただきました。

略語の件,以後注意します。

No.10895 Re: LOCFに関する質問です。  【TY】 2009/09/17(Thu) 19:51

LOCFは,介入後で経時的にデータを取得するとき (=時間以外のファクターに変化が無い場合) に最後に観察された値以後の欠測を補填する方法だと思います。
介入前後の二点のときに前の値を後の値とするのをLOCFと呼ぶのは,時間経過以外に介入の効果もあるので,ちょっと乱暴なように思います。

介 入前後に変化することを期待していて,変化しないことが介入の効果なしと同じであるならば,効果ゼロとして解析に入れることで介入効果の評価が保守的にな ることが予想されます。何らかの理由で介入の効果を保守的に見積もる必要がある場合は,介入後欠測は「変化なし」として解析に入れるという考え方も成り立 つとは思います。

No.10949 Re: LOCFに関する質問です。  【boroty】 2009/09/26(Sat) 19:57

TYさん

ご回答していただき,ありがとうございます。
やはり,少し強引ですか。

もう一度,身近な人に相談をした上で,仮に欠損値に代入を行う場合は,おっしゃるように介入後欠損は「変化なし」として解析に入れるようにしたいと思います。

ありがとうございました!

● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 042 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る