No.10635 Re: 2元配置分散分析の場合の正規性の検定 【青木繁伸】 2009/08/13(Thu) 18:56
> この9グループについて,別々に行うべきで,box-cox変換も,別々に行うべきなのでしょうか?
別 々に行ったとして,あるグループでは正規性が満たされ,別のグループでは満たされないということになり,さらに別々に Box-Cox 変換して,別々の変換結果になったら,それらを比較したとき,差があったということになったとして,一体その差は何なのだろうか,母集団のパラメータの違 いなのか,変換するかしないか,どのような変換をするかによる差なのかわからなくなるでしょう。
> 多変量のデータになった場合,中略,K-S検定で正規性からのずれが検定出来なくなってしまう
そのとおり。そもそも,グループ化しなくても,全体のデータであっても正規性の検定は無理なことも多いでしょう。
そ もそも,正規分布に従うかどうか標本データについて検定してからというのは余り良くない。データをみて検定法を変えるというのは良くない。理論的にこの変 数は正規分布するだろうかというのが最初にあるべき(とはいっても,ノンパラの二元配置分散分析なんかないのだから,所詮無理難題ではある)。
多くの場合(多元配置ばかりでなく一元配置の場合でも),正規性の問題には目をつぶっているのが実情では?
そうではないという場合は,先行研究に従えばよいでしょう。
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