No.10614 Re: 損益計算書の2群比較 【青木繁伸】 2009/08/08(Sat) 07:09
> 2社の間で損益計算書に違いがあるかを検定を
こういうのは,タイトルにある「2群」でもなく,そもそも,検定に限らず推測統計学の対象になりません。
A さんと B さんの体格の違いを比較するというようなのと同じ。A さんと B さんの身長が 180 センチと 185 センチだったら,B さんのほうが 5 センチ高いね。それだけの話です。
例 えば,東京都と大阪府にある「いわゆる中小企業」から数10社ずつ抽出調査し,「東京都大阪の中小企業に,損益計算書に違いがあるか」ということなら,多 変量分布の違いの検定を行うことはできるでしょう。ただ,連続量と非連続量が混じり,連続量も非正規分布が混じるというような状況では無理でしょう。
なお,検定についての誤解もありますので,ついでに指摘
> ・大きな金額の話なので,普通に1円単位で解析すれば有意差が非常につきやすい
1円単位で解析しても,億円単位(数値は小さくなりますよね)で解析しても,精度が同じなら(小数点以下を保存)結果は同じです
> ・売上総利益や営業利益は売上高,売上原価,販売費・一般管理費と関連性をもつ
普通のデータ(身長と体重)でも,変数間の相関はあります。相関関係を考慮の上比較すればよいだけです。ただ,A=B+C+D なんていう変数がある場合には問題になることはあります。
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