「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 042

No.10464　Cox proportional hazardについて　　【はとひで】　2009/07/26(Sun) 00:36

Cox proportional hazardに関する質問です。
出血を起こす病気に対して，ある治療をしてから後の出血率の低下を，治療前と治療後の出血率を比較する必要があります。
治療前には出血した例と，しなかった例があり，治療後にも同様に出血例や出血なしの例がありました。
治療の効果を比較するため，Hazard rateで出血の危険率を知りたいと考えております。
Kaplan- Meierによるlog rank testでは，有意差は出せますが危険率の比較は出来ないため，Cox proportional hazardを用いて，検証したいのですが，ある文献ではCox proportional hazardのtime dependentモデルを用いたと書いてありましたが，どのようにすればいいのかよく分かりません。
どなたかお分かりでしたら，教えて頂きたいのですが。
よろしくお願いいたします。

No.10476　Re: Cox proportional hazardについて　　【surg】　2009/07/27(Mon) 09:07

どのようなデータ・モデルで，時間依存共変量が何なのかを明示しないと，返答のしようがないと思いますが．

とりあえず以下の書籍の p.47-49 に概要がありますので，ご一読ください．

中村剛：医学統計学シリーズ　Cox比例ハザードモデル，朝倉書店

No.10479　Re: Cox proportional hazardについて　　【はとひで】　2009/07/27(Mon) 11:02

ご返答ありがとうございます。

文献によりますと，time-dependent Cox proportional harzard modelを用いて，術前後（放射線治療）の出血率の効果を調べたとあります。生存変数は病気の診断日から出血日もしくは最終フォローアップ日（非出血例）です。
2セットのtrinary time-dependent covariatesを用い，術前出血を－1とし，術後血管性病変の消失（潜伏期）までの出血を0とし，血管性病変の消失後の出血を1と定義したとありました。
これは状態変数が3パターンあるということでしょうか？
Cox proportional hazardでは0か1の状態変数しか使ったことがなく，術前出血，潜伏期出血，潜伏期後出血の起きる割合を比べたいのですが，上記のような状態変数を3 つ使うような方法はSPSSでは具体的にどのように解析し，評価すればよいのか分かりません。

腫瘍であれば治療が効果があったかどうかは，腫瘍の術後の増大をイベント発生と単純に決定できるのですが，出血性病変の場合，治療前や放射線治療の効果が出る前，病変消失後の3パターンでそれぞれの出血率を比べる必要があるため，複雑になってしまい，どのような統計手法を使えばいいのか困っております。

お教え頂いた本を読みたいところですが，生憎現在，留学中で海外在住のためすぐには手に入れられません。
Prentice Hall IncのSPSS 15.0 advanced statistical procedures companionという本を読んでは見ましたが，time-dependent cox proportinal harzardに関しては記載が少なく，余り理解できませんでした。
統計が専門ではないため，不十分な知識で誠に申し訳ありませんが，ご教授頂けましたら幸いに存じます。

No.10484　Re: Cox proportional hazardについて　　【surg】　2009/07/27(Mon) 12:21

すみません，SPSSはまったくわかりません．
以下に R や SAS での方法が記載されております．ご参考になれば幸いです．

○ R (4 Time-Dependent Covariates)
http://cran.r-project.org/doc/contrib/Fox-Companion/appendix-cox-regression.pdf

○ SAS
http://www.osakac.ac.jp/labs/tujitani/PBC.pdf

No.10490　Re: Cox proportional hazardについて　　【はとひで】　2009/07/28(Tue) 07:19

お返事ありがとうございます。
私はRやSASを持っておらず，もちろん全く分からないのですが，他のソフトでも参考になるかもしれないので，ウェブサイトをチェックさせて頂きます。
ご教授ありがとうございました。