No.09730 欠測値の扱いについて 【MAGI】 2009/04/19(Sun) 15:27
いつも参考にさせていただいております.医療専門職の燃え尽き症候群の調査をしました.燃え尽き症候群の指標は17項目の
質問紙で,三つの下位尺度があるMBI(日本語版バーンアウト尺度)で,下位項目はそれぞれ,1.情緒的消耗感(5項目),2.脱人格化(6項目),3.
達成感の低下(6項目)となっています.回答は各質問項目に対して「ない:1点〜いつもある:5点」の5件法です.回収率が上がらず,欠測値のある調査票
も含めて分析をしたいのです.現状は,35人分の内1名分のみ,1項目のみ欠測定があります.その際,例えば,3.達成感の低下の6項目の内,1項目の回
答がない場合,同一下位尺度である,3.達成感の低下の残り5項目の回答の算術平均の四捨五入の値を欠測定値の代わりに用いてデータ分析をしてよろしいで
しょうか?もちろん,論文等の方法の部分には,明記します.ただ,欠測定値が,同一ケース内の質問項目17項目の内,どれくらいまで(の割合)ならこのよ
うな処理が許容されるのでしょうか?むしろ,欠測定値があるデータは最初から分析からはずすべきでしょうか?ご教示いただければ幸いです
No.09731 Re: 欠測値の扱いについて 【青木繁伸】 2009/04/19(Sun) 20:20
> 35人分の内1名分のみ,1項目のみ欠測定があります
ということでしたら,その1名を救っても大勢には殆ど影響がないのではないですか?
というか,いろいろエクスキュースして結論を得てもあまり益がないのではないかと。
No.09735 Re: 欠測値の扱いについて 【MAGI】 2009/04/21(Tue) 21:59
青木先生
いつもご教示ありがとうございます.
いろいろな制限があり,他の方々の研究論文のよう
に,何百というサンプルが得られないので,ついこのようなことを考えてしまいます.確かに,この一例を除いても,クロンバックのα係数にほとんど変化があ
りませんでした.サンプルがもう少し増えそうなので,分析を続けてみます.ありがとうございました.
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