No.09591 6段階評定の解析方法について  【kiki】 2009/03/22(Sun) 14:00

解析方法についてお尋ねしたく,お願いいたします。

36枚の様々な表情の写真を提示し,それがどれくらい「怒り」の感情にあてはまるかを6段階評定(0:まったくあてはまらない〜5:とてもよくあてはまる)してもらいました。「怒り」の他にも,「幸福」「悲しみ」「恐怖」「驚き」「嫌悪」についても同様です。

20人の健常者の結果と,1人の患者さんの結果を比べたいと思っています。
患 者さんの方が,どんな表情の写真に対しても,「幸福」を除くあらゆる情動評定を高く見積もるという傾向がみられる(例えば,悲しみの写真をみて「怒り」の 評定を行う際に,健常者はほとんど「怒り」度は0と答えますが,患者様は4,5といった強度な評定を行います)ので,表情をみる際に負の感情に引きずられ やすいのだと考えています。
より強度な評定を行いやすいということをいうために,3以上の評定を行った場合について解析を行いたい(つまり3未満をNo,3以上をYesとする)と思っています。
そのような解析を行う方法があるでしょうか。
すみませんが,なにか御教示願えますようによろしくお願い申し上げます。

結果は以下のようなものです。このようなデータが健常者20人分+患者さん1名分あります。縦軸が表情写真,横軸が評定語です。

No.09596 サンプルデータ  【kiki】 2009/03/22(Sun) 14:59

サンプルデータです。
Trial Name	幸福	悲しみ	恐怖	怒り	驚き	嫌悪
怒り1     0 0 0 4 0 0
怒り2   0 0 0 5 0 0
怒り3   0 1 0 4 0 0
怒り4     0 0 0 4 0 0
怒り5   0 0 0 4 0 0
怒り6   0 0 0 4 0 0
嫌悪1   0 1 0 0 0 4
嫌悪2     0 0 0 2 0 4
嫌悪3   3 0 0 0 0 3
嫌悪4   0 0 0 0 0 5
嫌悪5   0 0 0 4 0 0
嫌悪6   0 0 0 0 0 4
恐怖1   0 0 2 0 1 0
恐怖2   0 0 4 0 0 0
恐怖3   0 0 4 0 2 0
恐怖4   0 0 5 0 1 1
恐怖5   0 0 5 0 1 0
恐怖6   0 0 4 0 0 0
幸福1   4 0 0 0 0 0
幸福2   5 0 0 0 0 0
幸福3   4 0 0 0 0 0
幸福4     5 0 0 0 0 0
幸福5   4 0 0 0 0 0
幸福6   5 0 0 0 0 0
悲しみ1   0 2 0 1 0 3
悲しみ2   0 3 0 0 0 3
悲しみ3   0 4 0 0 0 0
悲しみ4   0 2 0 0 0 0
悲しみ5   0 4 0 0 0 0
悲しみ6   0 5 0 0 0 0
驚き1   0 0 2 0 4 0
驚き2   1 0 0 0 4 0
驚き3   1 0 2 0 5 0
驚き4   0 0 1 0 5 0
驚き5   1 0 1 0 4 0
驚き6   0 1 1 0 3 0

No.09601 Re: 6段階評定の解析方法について  【にゃんちゅう】 2009/03/22(Sun) 19:46

20人の健常者と1人の患者を比較するというのは基本的に統計学ではありません。例えば,知能テストで遅滞者と判定できるのはサンプリングされた多くのデータを集めることによってテストを標準化しているからです。

また,
>患者さんの方が,どんな表情の写真に対しても,「幸福」を除くあらゆる情動評定を高く見積もるという傾向がみられる(例えば,悲しみの写真をみて「怒り」の評定を行う際に,健常者はほとんど「怒り」度は0と答えますが,患者様は4,5といった強度な評定を行います

という部分は統計学的に定義することはできないでしょう。できるのならその定義をいってみてください。サンプルデータは健常者だけのものですか?

はっきりと視認できるくらい離れているならエイヤと離れているというのを決めても別に問題はなさそうですが。

No.09602 Re: 6段階評定の解析方法について  【kiki】 2009/03/23(Mon) 09:15

お返事いただきありがとうございます。
20人と1人の比較ができないのであれば,
20人の平均成績と1人(つまり2人として)の比較は可能でしょうか。
Z値でみることに意味があるでしょうか。

3以上の評価の数を数えて,その個数の両者の比較を行うことはできないでしょうか。
3以上の個数が幸福を除くあらゆる表情刺激において多い場合は,それを負のバイアス値とできるかと思うのですが。

結果ははっきりと視認できるのですが,数値で出したいのです。

No.09603 Re: 6段階評定の解析方法について  【TY】 2009/03/23(Mon) 14:11

にゃんちゅうさんの言われていることは,患者が一例のみであるため,この一例が健常者の集団から離れていることは記述できても,それを患者一般についての結論にすることはできない,ということではないかと思います。
多くの「患者」のデータを集めると,実は「健常者」とオーバーラップしていて,最初にデータを入手した例がたまたま外れていただけだった,という可能性だってあります。

No.09604 Re: 6段階評定の解析方法について  【kiki】 2009/03/23(Mon) 14:29

お返事ありがとうございます。
確かに,患者一般にあてはめることは不可能だと思っています。
1例が健常者の集団から離れているといえるだけで十分です。
     3未満 3以上 合計
健常群 5 1 6
症例 0 6 6
合計 5 7 12 
というクロス表を用いて,χ2検定もしくはフィッシャーの正確確率検定で 「健常群と症例では評価点3未満と以下の回答率に差がある」かの検定はできないでしょうか。

No.09607 Re: 6段階評定の解析方法について  【青木繁伸】 2009/03/25(Wed) 09:01

コメントが付かないようですね。
9604のような分割表の集計単位は何だろうかと考え直す必要があるでしょう。合計の12という数値が何を表しているか。

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