No.09419 Berkson's biasについて  【ねじきん】 2009/03/04(Wed) 11:43

朝倉書店の「統計学のセンス」という書籍を読みました。そこに,Berkson's biasのことが記載されており,病院の受診データは,疾患の種類・程度により受診率が異なるので,病気の発生状況は偏った姿になると記載されていまし た。そのことは本を読んで理解できたのですが,その後,「病院の受診データなどを使用した後ろ向き研究で割合の比較をする場合にもBerkson's biasが影を落としていて,割合自体,意味のない数字である」と書かれており,そのことは分かるのですが,さらに「後ろ向き研究ではオッズ比のみが推定 できる」と書かれていました。割合が無意味なのに,それから計算できるオッズ比はなぜ計算可能なのでしょうか?
ご教示いただければと思います。よろしくお願いします。

No.09420 Re: Berkson's biasについて  【surg】 2009/03/04(Wed) 12:26

p.32を読んでも理解できないということですか?

No.09423 Re: Berkson's biasについて  【CK】 2009/03/04(Wed) 15:03

 なぜオッズ比 等のキーワードでググると,参考になる資料が出てきます.それらも参考にされると良いかと思います.ロジスティック回帰分析が適用できる等の理由も書かれていると思いますが,今回の質問はもっと根本的なことですよね.
 統計学のセンスp.45-50 3.2 2値データのまとめ方にも具体例が出ていて,わりと分かり易いと思います.

No.09433 Re: Berkson's biasについて  【sb】 2009/03/04(Wed) 20:33

割合(相対危険度?),オッズ比とも,2X2分割表から求められます。前向き研究から得られる2X2分割表から相 対危険度は,容易に計算でき,その解釈も明快です。しかし,後ろ向き研究(患者・対照研究)から得られた2X2分割表からは,相対危険度にあたるものは, 計算できますが,その解釈は,極めて困難です。

疾患が稀な場合,オッズ比と相対危険度は,殆んど同じになります。従って,患者・対照研究から得られたオッズ比であっても,稀な疾患の場合,相対危険度の近似値として見做すことが出来ます。便利です。

No.09464 Re: Berkson's biasについて  【ねじきん】 2009/03/06(Fri) 11:43

たくさんのアドバイスありがとうございます。なぜ後ろ向き研究でオッズ比は推定可能であるのかはまだピンと来ていないのですが,アドバイスにある本などを読み,理解を深めたいと思います。ありがとうございます。

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